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たれ目と同じ個性だよ

第二子妊娠をきっかけに、子宮脱(骨盤臓器脱)が判明した。

ある日、入浴中に何かが触れる。これはなんだ?
と産婦人科に駆け込んだところ、子宮脱(骨盤臓器脱)が発覚したのだ。

妊娠中、そして出産後は、リング式ペッサリー治療というもので一時的に対処していたのだが、根本的治療ができないかと、専門病院を訪問した。

直径が5cmから8.5cm程度の大きさのドーナッツリング状の膣内挿入器具をリング式ペッサリーという。リングの穴の部分に子宮膣部が入るように膣内に挿入する。適合サイズのリングペッサリーが正しい位置に挿入されている場合には、子宮膣部を支持し、脱出をおさえることができる。
(医療法人鉄蕉会 医療ポータルサイト より)

子宮脱とは、産後女性がなりやすい症状なのだが、閉経後の50代女性がなることが多く、インターネットで検索しても、治療法は「手術」しか出てこず‥。
いや、私、まだ妊娠の可能性もあるし、手術はさすがに‥。
と思っていたところ、知人にある専門病院を紹介された。
自宅からもそんなに遠くないということで、さっそく予約。

一番近く、空いている日時を予約したら、たまたま担当が部長先生だった。
テレビにも出演するような医師らしい。

「うーん、あなたは子宮だけでなく、膀胱や直腸も落ちているね」

「え??」(まじか、考えたこともなかったよ)

「まあ、産後の女性の4割はなるからね」
「太っていて、あきらかに内臓が下がっているな、というタイプの女性か、
痩せていて、筋力のなさそうなタイプの女性がなるよね」
「そう、あなたみたいね」

「はあ」(ええ、自覚していますよ、筋力ないことは苦笑)

「まあ、とりあえず、『骨盤底筋体操』だね」

弱まった骨盤底筋の収縮力をたかめる体操を毎日一定回数行い2、3ヶ月は続ける。方法は、仰向けに横になって行う方法と、立って爪先立ちの姿勢で行う方法、椅子にすわって行う方法がある。膣から肛門の周辺をしめるように骨盤の筋肉をすぼめる動作をくりかえす。排尿中に尿をとめるイメージで練習するとよい。椅子に浅く腰をかけて両大腿を強く寄せ付けながらつま先を立てる動作を繰り返すのも骨盤底筋のトレーニングに有効である。しかし短期間での効果は期待できないので、いずれも継続して行う必要がある。
(医療法人鉄蕉会 医療ポータルサイト より)

というわけで、3ヶ月程度、骨盤底筋体操を続けた。
超地味な体操で、悲しくなるぐらい地味な体操で、ひたすら続けた。

3ヶ月後、2回目の診察にのぞんだ。

「子宮や直腸は戻ってきているね。膀胱はまだ下がっているかな」

「今後も何か治療をした方がいいですか」

「いま困っていないなら、卒業でもいいと思うよ」

「では、卒業にします。ただ、もし次に妊娠したとき、また子宮脱になったら困るのですが‥」

「うーん、それは石野真子(さん)のたれ目みたいなものだから」

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(石野真子オフィシャルファンクラブMakoMix より)

(い、石野真子さんですか!?!?)

「そう、石野真子と同じ個性みたいなものだから」
「日常生活で困ったら、また連絡して。そのときに治療すればいいよ」

私の骨盤臓器脱は「個性」らしいです笑

これからも、骨盤底筋体操は頑張って続けます‥。

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