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マウントされた話

あれは、約15年前、近所の交差点を母と歩いていたときだった。
近所のおばあちゃんから、ナチュラルにマウントされた。
めっちゃナチュラルに。

私は大学卒業後、すぐに地方公務員として就職した。
私の所属する組織では、入庁後すぐに本庁(民間企業でいう本社)に配属されることは少なく、私も出先の事務所が最初の配属先だった。

近所のおばあちゃんの孫は私と同い年で、同時期に就職が決まっていた。
そして、交差点でおばあちゃんと母の会話が始まった。

おばあちゃん「娘さんは、どちらに就職されるの?」
母「●●県に地方公務員として就職します」
おばあちゃん「勤務地はどちらなの?」
母「新人はみんな出先の事務所なんですよ。娘も出先の事務所です」
おばあちゃん「あらそうなの。うちの孫は△△銀行の本店勤務なのよ!」
‥高らかに私たちは宣言された。

最初、意味がよくわからなかったが、勘の悪い私でもあとで気が付いた。
おばあちゃんの孫は、都市銀行の本店勤務。
一方、私は地方公務員の出先事務所勤務。
彼女の中で、孫が勝った、ということだったらしい。

なぜ、こんなにマウントされるのか、と思ったが、きっかけはその4年前にさかのぼる。どうも、入学する大学で、母とおばあちゃんはマウントを取り合っていたらしい。

おばあちゃん「うちの孫はG大学に入学するの!おたくは?」
母「うちはW大学です」
おばあちゃん「・・・」

おばあちゃん的には、孫が自慢の大学に入学したと思ったら、私がさらにその上を上回っていたらしい。
マウントするのは構わないけど、子どもや孫でマウントとらないでよ(笑)
マウントするならば、本人の状況や能力でマウントしてほしい。

ちなみに、私本人は「女性で銀行の本店勤務って、一般職じゃね?」と思っていました‥。銀行の総合職で就職した先輩は、支店だったよ‥。
「一般職」の良し悪しは置いといて、銀行員と地方公務員を比べないでほしいわ、ほんとに。

ナチュラルにマウントされた話でした。

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