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期待するとつらくなるだろ(禁煙88日目)

この台詞、確か何かの漫画で読んでいてよく覚えている。SLAM DUNKだったかな。誰が言ったんだろ?メガネ君?いや、副キャプテンが流石に言わないか。メガネ君は「期待させるなよ!」だったかな。みっちーの混乱騒動の時に言ったんだっけ?じゃあ、みっちゃん応援団?誰が言ったか思い出せない。誰でもいいんだけど、最近仕事をするときに思い出す。

これまで、可もなく不可もなく、昇進や昇給、転職を経て、それなりに仕事をしてきた。いろんな職場や人を見てきたが、総じて、あまり人に期待しない方がいいし、期待しても期待通りのものが出てくることなんて、ほぼない。

期待したものがほしい時は、とにかく初動を大事にしている。多少ウザがられても、何が欲しくて、資料の要約はどの程度のものが欲しいか等々、A4ペライチ資料を見せながら、口頭で補足!補足!補足!Meetの画面共有で資料を見せながら、加筆!加筆!加筆だ!それでも、期待したものは出てこないことが多い。

僕の伝え方が悪いこともある。それは認める。言葉にしないと伝わらないことは多い。阿吽なんてないよ、本当。曖昧な点があれば質問すればいいと思っている。でも、尋ねないまま独自の解釈でやっちゃう人も多い。人間、根は如何にサボるかを常に考えている生き物だと思う。僕もそうだし。楽な方に逃げようとしてしまう。だからこそ、2か月弱、このnoteも止まっていた。

だから、人には期待しない。期待するだけつらくなるから。

先日、大学時代に付き合っていた女の子に、15年ぶりに、ばったり、本当にばったり会った。Facebookではつながっている。3年前、私が東京に戻ってきたときとタイミングを同じくして、彼女から友人申請が届いた。

男は不埒なもんで、昔の彼女や好意を抱いている人から、つながり申請だとか、フォローだとかが届くと、どこか期待をしてしまう。あれ、俺だけ?まぁ、想像通り、何が起きるわけでもなく、彼女が娘とでかけている投稿に機械的にいいねをつけるだけ。

先日、その元カノに、ばったり、本当にばったり、上野のタリーズ(だったと思う)でレジ待ちしている時に、「えっ、嘘、あれ?」と。驚いた。変わってない。いや、正確には15年の月日が流れていて、変わっていないわけないのだけど、15年の朧げな記憶補正もあり、一瞬で彼女だとわかった。

「えっ、まだ上野に住んでるの?あのマンション?いや、結婚してるから、それはないか笑」

大学生のころ、僕は上野に住んでいた。彼女とは大学が違った。彼女は実家住まいで、平日のデートは僕の最寄りの上野に集合して、顔に似合わず酒豪の彼女の喜怒哀楽激しい酒席に付き合って、僕の住んでいたマンション?アパート?に泊まり、翌日は昼頃目を覚まし、近くのハンバーガー屋でブランチ笑を食べ、お互い午後の講義かバイトに行っていた。

彼女との出会いは何だったか正確には思い出せない。友人に誘われて行った花火大会だったかな。男に誘われた花火大会なんておかしいなと思ったら、3x3の数合わせで、彼女もそこにいたんだと思う。

他の2組がよろしくやっているのを尻目に、取り残された僕らは、山下公園の芝生の上に寝転んで、缶チューハイ片手に花火を見ていた、確か。で、帰りに、俺は膀胱がパンパン、パンッパン!!になり、終電ながら途中下車。彼女も確か、一緒におりてくれたんだと思う。何それ、青春笑。いや、違う子だったかな、それ。数少ない元カノとの思い出も、10年以上経つと、色褪せ画像認識すらおぼつかない。

そんなこんなで、約15年ぶりに会ったもんだから、妻子持ちにも関わらず、ちょっと期待しちゃう自分もいたりするわけで。しかも、相手は離婚しているときちゃ、ちょっとどころか期待しちゃう自分もいたりするわけで。富良野は寒いわけで。

シングルマザーとして彼女も彼女で働いていて、「またFacebookで連絡するねー」と別れたけど、今のところ音沙汰なし。私はといえば、「彼女と結婚していれば、今頃どうなっていただろうか」とか考えたりして。男ってホント単純。その想像も、隣で眠る娘の寝顔を見ると、現実味がなく陳腐で。今のままが一番と思いながら、今夜も目をつむる。

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