千葉 茂明(ちば・しげあき) 公益財団法人日本生産性本部上席研究員

1962年岩手県生まれ。日本教育新聞記者を経て、(株)ぎょうせい入社。月刊「晨」編集長…

千葉 茂明(ちば・しげあき) 公益財団法人日本生産性本部上席研究員

1962年岩手県生まれ。日本教育新聞記者を経て、(株)ぎょうせい入社。月刊「晨」編集長、月刊「ガバナンス」編集長などを歴任。「変わるか!地方議会」を連載(計255回)、約700の自治体、約270の地方議会、約470の首長を取材。22年10月から現職。マニフェスト大賞審査委員。

最近の記事

【寄稿】シン『地方議会/地方議員』⑤善政競争――公益財団法人日本生産性本部上席研究員 千葉茂明

(公財)日本生産性本部では「生産性新聞」という機関誌を発行している(1956年創刊、年間約30回発行)。主な読者は全国日本生産性本部賛助会員、経済界(経営関連、人事労務の部署等)、労組関係者、学識者など。  4月25日号(第2751号)から「シン『地方議会/地方議員』」と題した連載を開始。5回目の10月5日号(第2765号)では、日本最大の政策コンテスト・マニフェスト大賞の効能について私なりに解説してみた。 https://www.jpc-net.jp/movement/p

    • 【寄稿】シン『地方議会/地方議員』④議員のなり手不足――公益財団法人日本生産性本部上席研究員 千葉茂明

      (公財)日本生産性本部では「生産性新聞」という機関誌を発行している(1956年創刊、年間約30回発行)。主な読者は全国日本生産性本部賛助会員、経済界(経営関連、人事労務の部署等)、労組関係者、学識者など。  4月25日号(第2751号)から「シン『地方議会/地方議員』」と題した連載を開始。4回目の9月15日号(第2763号)では、議員のなり手不足について。7年前の町村総会検討(高知県大川村)、総務省研究会、今年4月の全国町村議会議長会の報告書などについて解説してみた。 ht

      • 「協働のまちづくり」や「ムトスの精神」を次世代に引き継ぐ ――「わがまちの憲法」を振り返る地域づくりシンポジウムを開催 ――長野県飯田市

        長野県飯田市で2024年7月28日、「わがまちの憲法(飯田市自治基本条例)」を振り返る地域づくりシンポジウムが開かれた。同条例は2006年9月に制定(2007年4月施行)。自治基本条例の理念である「協働のまちづくり」や「ムトスの精神」を次の世代に引き継いでいくことがねらいだ。参加者は条例制定の背景や過程を振り返るとともに条例の活かし方などを共に考えた。 三者共催で実施  シンポジウムは飯田市まちづくり委員会連絡会議、飯田市議会、飯田市の三者による共催。会場は同市内の「エス

        • 【寄稿】シン『地方議会/地方議員』③法と実態とのズレ――公益財団法人日本生産性本部上席研究員 千葉茂明

          (公財)日本生産性本部では「生産性新聞」という機関誌を発行している(1956年創刊、年間約30回発行)。主な読者は全国日本生産性本部賛助会員、経済界(経営関連、人事労務の部署等)、労組関係者、学識者など。  4月25日号(第2751号)から「シン『地方議会/地方議員』」と題した連載を開始。3回目の7月5日号(第2757号)では、地方議会・議員をめぐる法と実態とのズレについて。初当選した議員は議会に入ると必ず戸惑いを感じるのではないか。一般の住民にとって議会の実態は分かりにくい

        【寄稿】シン『地方議会/地方議員』⑤善政競争――公益財団法人日本生産性本部上席研究員 千葉茂明

          「『地方議会からの政策サイクル』と成熟度評価モデル~その現在・過去・ミライ」をテーマに、「政策サイクル推進地方議会フォーラム」公開セミナーを開催――(公財)日本生産性本部

          (公財)日本生産性本部は2024年5月25日、都内の全国町村会館内で「『地方議会からの政策サイクル』と成熟度評価モデル~その現在・過去・ミライ」をテーマに、「政策サイクル推進地方議会フォーラム」公開セミナー(報告会)を開催した。公開セミナーでは、地方議会成熟度評価モデルの実装化に取り組む3つの議会の議員が実践報告し、その成果や課題の共有化を図った。議会からの政策サイクルに伴走する議会(事務)局のあり方についても活発な議論が繰り広げられた。 「地方議会フォーラム」への積極的な

          「『地方議会からの政策サイクル』と成熟度評価モデル~その現在・過去・ミライ」をテーマに、「政策サイクル推進地方議会フォーラム」公開セミナーを開催――(公財)日本生産性本部

          【寄稿】シン『地方議会/地方議員』②カネと規模――公益財団法人日本生産性本部上席研究員 千葉茂明

           (公財)日本生産性本部では「生産性新聞」という機関誌を発行している(1956年創刊、年間約30回発行)。主な読者は全国日本生産性本部賛助会員、経済界(経営関連、人事労務の部署等)、労組関係者、学識者など。  4月25日号(第2751号)から「シン『地方議会/地方議員』」と題した連載を開始。2回目の6月5日号(第2754号)では、国政で政治とカネが問題になっていることも踏まえ、地方議会・議員とカネの問題について。個人的には、なぜ国会議員が「歳費」で、地方議員は「議員報酬」なの

          【寄稿】シン『地方議会/地方議員』②カネと規模――公益財団法人日本生産性本部上席研究員 千葉茂明

          【寄稿】「政策の核心をつかむ 明日の論点」議会事務局を自治体の人気職場に!――公益財団法人日本生産性本部上席研究員 千葉茂明

           第一法規の議員NAVI(議員のためのウェブマガジン)の「政策の核心をつかむ 明日の論点」というコーナーに「議会事務局を自治体の人気職場に!」と題した記事を掲載してもらった(2024.04.25号、転載許諾済み)。  もう四半世紀以上前のことだが、たまたま議会事務局職員の研修会を取材した。そこで強烈な違和感を覚えたことが自治体議会を取材するきっかけになった。議会事務局(職員)に対する思い(というか願い)を綴ってみた。 https://gnv-jg.d1-law.com/ar

          【寄稿】「政策の核心をつかむ 明日の論点」議会事務局を自治体の人気職場に!――公益財団法人日本生産性本部上席研究員 千葉茂明

          【寄稿】シン『地方議会/地方議員』①民間企業との関係――公益財団法人日本生産性本部上席研究員 千葉茂明

          (公財)日本生産性本部では「生産性新聞」という機関誌を発行している(1956年創刊、年間約30回発行)。主な読者は全国日本生産性本部賛助会員、経済界(経営関連、人事労務の部署等)、労組関係者、学識者など。  2024年4月1日付で、縁あって筆者は同紙の編集長に就任(まだ若葉マーク!)。4月25日号(第2751号)から「シン『地方議会/地方議員』」と題した連載を始めた(全6回の予定)。読者層に合わせ、初回は地方議会・議員と民間企業との関係について焦点を当てた。連載自体は、新聞編

          【寄稿】シン『地方議会/地方議員』①民間企業との関係――公益財団法人日本生産性本部上席研究員 千葉茂明

          なり手不足に潜む「3つの危機」の打開を!――全国町村議会議長会「町村議会議員のなり手不足対策検討会」が報告書

           全国町村議会議長会(会長=渡部孝樹・北海道厚真町議会議長)は2024年4月8日、都内で「町村議会議員のなり手不足対策検討会」の報告書手交式・記者会見を行った。報告書では、なり手不足に潜む「3つの危機」を強調。なり手不足対策では、議会の取組に加え、幅広い協働による対策が不可欠だと指摘し、特に女性議員を増やすため、立候補の障壁除去の施策を重点的に進める必要性を訴えている。 議員のなり手不足がより深刻化  2023年4月に行われた統一地方選。町村議会議員選挙では、無投票・定数

          なり手不足に潜む「3つの危機」の打開を!――全国町村議会議長会「町村議会議員のなり手不足対策検討会」が報告書

          個人としての一般質問を「議会(機関)の質問」に――ローカル・マニフェスト推進連盟学習会

           超党派の地方議員らによるローカル・マニフェスト(LM)推進連盟は2024年2月16日、都内の早稲田大学で「その質問、何のため? 議員の質問を再検証!~議会力と議員力を磨く」と題したLM学習会を開催した。議案情報を事前にキャッチして準備すること、個人としての一般質問を議会(機関)の質問として実効性を高めることなどが強調された。 「政策実現のための質問・質疑」に  LM学習会は、現地とオンラインの併催。地方議員を中心に計約40人が参加した。  LM学習会の講師は江藤俊昭・大

          個人としての一般質問を「議会(機関)の質問」に――ローカル・マニフェスト推進連盟学習会

          「ミライの議員・議会のために~住民福祉の向上と地方議会の政策サイクル」をテーマに、「政策サイクル推進地方議会フォーラム」公開セミナーを開催――(公財)日本生産性本部

          (公財)日本生産性本部は2024年2月4日、都内の全国町村会館内で「ミライの議員・議会のために~住民福祉の向上と地方議会の政策サイクル」をテーマに、「政策サイクル推進地方議会フォーラム」公開セミナーを開催した。公開セミナーでは、ミライの地方議員・議会の姿を展望しつつ、議員のなり手とも密接に関わるコミュニティのあり方、議会とコミュニティの関係などを議論。人口減少が本格化する中、地方議会では政策サイクルを回し、住民福祉の向上につなげていく必要性などが強調された。 ミライの議員・

          「ミライの議員・議会のために~住民福祉の向上と地方議会の政策サイクル」をテーマに、「政策サイクル推進地方議会フォーラム」公開セミナーを開催――(公財)日本生産性本部

          マニフェスト大賞受賞事例をTTPし、さらなる善政競争を!――ローカル・マニフェスト推進連盟

           超党派の地方議員らによるローカル・マニフェスト(LM)推進連盟は2024年1月31日~2月1日、都内の早稲田大学で「マニフェストアワーズコレクション」と題した研修会を開催した。近年のマニフェスト大賞受賞団体等が登壇し、実践事例を発表。会場は、最先端の事例をTTP(徹底的にパクる)し、さらなる善政競争につなげようという参加者の熱気にあふれた。 「地域の未来を地方議員がつくっていこう」 「マニフェストアワーズコレクション」(早稲田大学マニフェスト研究所など共催)は、現地とオ

          マニフェスト大賞受賞事例をTTPし、さらなる善政競争を!――ローカル・マニフェスト推進連盟

          宇宙ビジネスと自治体事例ハンドブック『はじめの一歩』を発行――JAXA新事業促進部

           世界5か国目となる月面着陸に成功した日本の探査機SLIMで注目される宇宙航空研究開発機構(JAXA)。そのJAXAの新事業促進部が自治体と連携して、地域課題の解決や地域振興に取り組んでいることを知っているだろうか。JAXA新事業促進部はこのほど、宇宙ビジネスと自治体事例ハンドブック『はじめの一歩』を発行した。「宇宙×地方」が持つ可能性に満ちたハンドブックだ。 「宇宙×地方」が持つ可能性  ハンドブックはA4版55ページ。まず、「はじめに」でJAXA新事業促進部の伊達木香

          宇宙ビジネスと自治体事例ハンドブック『はじめの一歩』を発行――JAXA新事業促進部

          ミッション・ビジョンを掲げ、4年間の行動計画を公表――三重県いなべ市議会

           三重県いなべ市議会は2023年11月5日、いなべ市内で「市民と議会のフォーラム」を開催した。その場で「いなべ市議会の宣言」「いなべ市議会行動計画」を発表。宣言では、議会に期待される役割(ミッション)と議会が実現すべき理想的な姿(ビジョン)を掲げ、行動計画では「市民に期待され信頼される議会」をビジョンに具体的な取組みを列挙した。市民に対して、議会のいわば“公約”を提示した形。いなべ市議会の「新たなステージ」に向けた挑戦が12月からいよいよ始まった――。 ■議会運営を大幅に見

          ミッション・ビジョンを掲げ、4年間の行動計画を公表――三重県いなべ市議会

          議会がどのように存在意義を発揮していくか――広島・安芸高田市で、「どうする?2元代表制の中での議会の役割」をテーマにフォーラムを開催(輝け議会!対話による地方議会活性化フォーラム)

           九州の地方議会議員や市民などで構成している「輝け議会!対話による地方議会活性化フォーラム」(代表=盛泰子・佐賀県伊万里市議)は2023年10月28日、広島・安芸高田市内で「どうする?2元代表制の中での議会の役割」をテーマにフォーラムを開催した。2020年の石丸伸二市長の就任以来、市長と議会の対立が目立つ安芸高田市。フォーラムには市内外から約70人の地方議員らが参加し、改めて議会の役割、存在意義を考えるフォーラムとなった。 ■住民を巻き込み政策競争を  フォーラムはローカ

          議会がどのように存在意義を発揮していくか――広島・安芸高田市で、「どうする?2元代表制の中での議会の役割」をテーマにフォーラムを開催(輝け議会!対話による地方議会活性化フォーラム)

          議会改革のトップグルーブ市議会同士で意見交換、さらなる高みを目指す――長野県飯田市議会が福島県会津若松市議会を視察

           全国に先駆けて、(公財)日本生産性本部が作成した地方議会成熟度評価モデルの実装化に取り組んでいるのが福島県会津若松市議会と長野県飯田市議会だ。飯田市議会の議会運営委員会のメンバー等は2023年10月26日、会津若松市議会を視察。会津若松市議会側は議会改革の要点を熱く語った。議会改革のトップグループとして知られる両市議会。互いにさらなる高みを目指している。 ■「条例で決めたからには、実現しなければならない」  飯田市側は議会運営委員会(井坪隆委員長、8人)と熊谷泰人議長、

          議会改革のトップグルーブ市議会同士で意見交換、さらなる高みを目指す――長野県飯田市議会が福島県会津若松市議会を視察