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抽象的な言葉と具体的な言葉の使い道

「清潔感のある人がいいよね。」
「あの性格どうかと思うよ。」
「後悔のないように。」

どれもよく聞く言葉だ。抽象的な言葉たちは汎用性が高く、便利であるがゆえに、人を惑わせる。
抽象的な言葉を相手に伝わるようにするには、「分解」が必要である。その言葉がどんなことで構成されているのか。

カレーの材料は玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、牛肉
みたいな感じ。

だがしかし、人はいつだって面倒くさいのだ。
「今夜はカレーにするよ」
といったら、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、牛肉を買ってきてほしい。
わざわざ伝えなくても、わかるでしょ。といったように。

抽象→具体に直すには2つのプロセスがある。
まず抽象的な言葉を抽象的であると認識すること。
認識しないことには考えることができない。
そして次に、それを分解してみる。これは主観でもいい。
最後、分解したことばを調べること。
分解をどこまで細かくできるかは当人の知識と語彙に比例する。

清潔感は、髪型をセットする、髭を整える、化粧をする、白シャツにジーパン、靴は洗っているもの、姿勢をまっすぐ正す、が挙げられる。
さらに深くいくと、ブルベやイエベ、服も丈の長さはくるぶし下端という感じに深められる。

ここまで、抽象的なことばを否定しているようだが、
抽象的な言葉たちは必ずしも不利益をうむものではない。

運動会の応援、1ヶ月以上かけて準備したプレゼン、この一本できまる試合。
濃縮された一瞬に対して生まれることばは、一瞬にかけてきた膨大な量と時間は、抽象的な言葉でしか伝えることができない。いや、伝えるために有効な術を他に考えつかないのほうが正しいか。

つまり、相手とけんかしたくない、ビジネスの上では、”相手に伝わるように”具体化が必要だが、スポーツの試合直前、運動会の最中などは”士気を上げるために”抽象的にある必要があるのだ。

目的に応じて言葉は選ぶべきだよ。
頑張ろうね。

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