【詩】半径1Km

黄色い花
心は青

雪か霰か
降ってきた

福岡
街はイルミネーション

うちの近くにある石神さま
ひっそりと
こじんまり
クルマでは気づかないほど

明日は通ってみようか
たったひとりで

黄色い花
心の青は少し薄らぐ

街のイルミネーションからは
少し離れて

川のベンチに座り
木の葉が流れ去っていく想像をする

潮位が
少しずつ変わる

ちょうどいい距離感で
旅客飛行機が見える

夕方
4:48

さっきの雪か霰はもう止んだか
部屋から見える雲たち

川を散歩する人たち
雨でもランニングする人たち

5:30
になれば

もう暗くなる
犬も雨合羽を着てたりする

救急車のサイレンが
鳴り響く

届くか
「助かれ」と心の声