【詩】四季 〜ユートピアノ〜 を観て

音の日記

少女は生きる
兄の思い出とともに

少女は旅立つ
ピアノの音とともに

リンゴを持って
1980年

少女のピアノは海を越える
船に乗って

兄を探した
ふるさとは雪だった
雪の海

友を失った
悲しまないで

言われた

少女は望みをたしかめる
本当の望みを
よろこびを

少女はついに
ピアノを買った

線路の遠くはAの文字

夏を越え
また雪

少女は兄を探す

4つの季節と
16年

少女のピアノが
ふるさとへ戻る

Aの音

少女は兄と歩く

サポートしていただけたら、とてもありがたいです。