【勝手な演歌の歌詞】 割引ブルース
昼下がりの店先に
寄り道の足が重い
昔は遠かった特売の日々
今日もまた、ひとり
ため息交じりのカート押し
値札見ては心が痛む
若き日には見向きもしなかった
安売りの青果に手が伸びる
背広を脱ぎ捨てた午後
割引シールの哀歌
誰もが通り過ぎるこの場所で
ひっそりと歳を重ねる
雲一つない青空に
かすかな夢を託しながら
財布の小銭を数える
孤独の割引ブルース
帰り道、風が冷たく
思い出は色あせても
明日への小さな希望を
レシートに書き残す
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