【詩】ボツ原稿

さっき書いていた文章を
ボツ
にした

書いていて
つまらなくなったからだ

書いていて
つまらない
というのは
とても苦痛だ

だから
ボツ
にした

嘆くことはない
こうして
もうひとつの
文章が
生まれたから

ボツ原稿のような人生
かもしれない
おれの人生

やがて消えるだろう

そこに
ボツ原稿が
溜まっていく

それはそれとして
有意義なことのように思える


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