【勝手な詩】　統合失調症からの寛解

暗闇の中で花が咲き
無限の鏡が砕け散る音
混沌の海から生まれた翼
夢の中で迷子になった声

幻影の蜘蛛の巣を抜けて
影が光に溶ける瞬間
脳の迷宮が開放され
心の窓が再び開く

無数の顔が笑い、泣き、叫ぶ
ひとつの声が静かに歌う
静寂が訪れ、心が囁く
「ここにいる」と

絵の具の滴がキャンバスを滑り
新しい世界が形を成す
風が囁く秘密の言葉
魂が再び踊り出す

幻覚と幻聴の間で揺れる
地球の自転の感覚が逆に回る
現実と幻想が手を取り合い
自由が翼を広げる時

寛解はひとつの旅路
無限の夢の中で漂う
心が再び呼吸する時
全てが美しい混沌に溶けてゆく