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「天文学的な数は、あまりに小さすぎる」

統計や暗号の世界では「天文学的な数はあまりに小さすぎる」という事がしばしば起こり得ます。

例えば、10兆桁の擬似乱数を生成したとします。
この乱数を使って総選挙での投票をシミュレーションしようとした場合、有権者数は1億人ですから、10兆桁の乱数を1人1人に割り振ると、10万回分のシミュレーションしかできません。

その後は、同じ数が割り振られるので次の10万回分は同じ結果が延々と続くことになります。

10兆桁という途方もない数値ですら「足りない」事が起こりうるわけです。

そういう尺度で見ると、宇宙の年齢がたかだか150億年とか、地球から太陽までの距離が何億キロメートルだとか、億単位、兆単位、あるいはその上の京や垓ですら、たかが知れています。

ちなみに化学で良く出てくるアボガドロ定数は6×10の23乗。1兆の1000億倍程度の数って、わりと身近にあります。

見方を変えれば尺度も変わる。

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