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#18 アマデウス(1984)

音楽がすべてだった

宮廷作曲家サリエリは嫉妬の炎に身を焼かれていた。
神はなぜ自分ではなく下品で女好きなモーツァルトを選んだのか。

「慈悲深い神などいない、苦しめる神しか」

サリエリは神との誓いを捨て、モーツアルトを破滅させるよう動き始める...


なまじ本物を理解する能力があったがゆえに、苦悩する男の話。
初めて観た十代の頃は、モーツァルトに目がいき、サリエリはただかわいそうな人だと思っていた。

しかし、見返すごとにサリエリに感情移入している自分に気付く。
それは大人になったということなのか、
妥協を知ったことなのか。

挑戦し続けることについて、トライ&エラーを諦めたサリエリとは違うと否定しつつも、凡庸だから...停滞しているもどかしさ。
あと何年続けるのか?
数年後、見返す時はどう思うのだろう?
好き嫌いを越えて、一生付き合う映画だと思う。

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