見出し画像

#29 ブレックファスト・クラブ (1985)

ジョン・ヒューズが贈る「何で俺の事わかってくれるんだ」と優しく包む青春アンサンブル映画の傑作。
10代の心情が分かるのは監督自身が大人になれなかったからかもしれない。

物語は接点のない高校生5人、ガリ勉、スポーツバカ、チンピラ、お嬢様、不思議ちゃんが懲罰登校を命じられ、図書館で作文を課される。5人は次第に自分の心をさらけ出し、心を通い合わせていくという話。

10代20代の頃は...馬鹿馬鹿しい事もしたし、誰かに嫌われる事や軽んじられる事、認められたいと、何もかも深刻に考えてた。
この映画はまるで卒業アルバムを見ているよう。

年をとるにつれて、笑う事、泣く事も少なくなり、人の幸せや不幸、何かを感じる力...感受性が鈍くなっていってるのに気付く。

そんな自分の中の死んでいくものをくい止めるために映画を観てる感は多少あるし、この映画は振り返るために毎年必ず観てる。
自分が生まれた年に公開されたのも何かの縁かな。

「自分が16の時の、教師をどう思っていた?」「当てにするな」
「月曜どうする?僕は無視しない。」
「大人になると心が死ぬ」
はいつまでも刺さる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?