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#12 べティ・ブルー(1986)

ゾルグとべティ。2人は出会い、恋に落ちた。ゾルグが小説家になり、彼の子供を身ごもることを夢見るべティ。しかし夢がひとつづつ砕けていった時、べティの純粋な心は破綻していく...

先日、行定勲監督の「劇場」を観て、この映画が思い浮かびミスリードして、とてもハラハラした。

映画は小さなプライドが邪魔してうまくいかない作家と支える女性の歯がゆさを描く。

ゾルグは、本当は自分に才能があると思ってるからこそ、世間に認められない事、べティに自分が才能がないことで落胆させる事を恐れている。ショックをなるべく受けないよう、挑戦しないよう生きていた。

情緒不安定で、ゾルグを愛する事以外の人生とみなさないべティ。
「あなたは作家よ」とゾルグの夢を後押し続ける。

「30歳になってようやく人生を生き始めた」
べティに触発されて、内緒で再び出版社に小説を送り、新作を書き始めるゾルグ。たった一言打ち明ければ...。

ブルー(べティ)とイエロー(ゾルグ)が交差する映像に、理解を越える激情の狂おしい愛。しばらくはいいやと思いつつ、暑い夏にまた観たくなる。

原題の37°2は女性が妊娠しやすい体温で男女の愛の完全燃焼点だそう。

商品紹介
今観るなら3時間のインテグラル版一択。
ゾルグの深い優しさと葛藤もより感じられる。
ブルーレイ版は修正が入ってるそうで、インテグラル版DVDが最良。
特製の濃いブルーのケースがお気に入り。
ただ特典映像がブルーレイには付くので、結局どっちも買う(笑)

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