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【コーチング】レジリエンス・ワークショップ セルフコーチングでストレスに対応して成長する

 レジリエンスのワークショップに参加してきました。レジリエンスとは困難をしなやかに回復する力のことで、最近は企業の中でもよく耳にします。

 冒頭で、Covid 19の事例がしめされました。Covid19の前後でレジリエンスのポイントが高い企業と低い企業の間で、業績に6%の開きが生まれました。企業のパフォーマンスに相関していることが、統計的に明らかになっています。

 私は若いころから困難でこそ真価が問われるぞ!と、上司から諭されて育ってきました。頑張れとか、負けるなとか、とにかく大雑把な精神論でその重要性を叩き込まれてきました。そう、困難から立ち直ることは、昔から変わらず重要だと認識されています。

 しかし、現代ではそれが統計的に明らかになっていること、ロジカルな方法論として確立しています。頑張らなくても、学べば身に着けられるコンピテンシーとなっているのです。
 「根性」より、「レジリエンス」の方がオシャレですし、受け入れようかな、という気にもさせてくれます。

 さて、そもそも前置きが必要でもなかったような気がしますので、内容に入っていきます。

レジリエンスが重要な背景

 なぜ、今、レジリエンスが重要なのでしょうか。

 それは、V.U.C.A.だからです。

Volatile: The situation in unexpected with rapid, unstatable changes
Uncertain: There is a lack of information and of predictability
Ambiguous: There are "unknown unknowns(未知の未知数)” and a lack of clarity or awareness.
Complex: The situation has many interconnected parts and variables

予測不可能な変化があり、不確実で、曖昧で、複雑な世の中では、変化やストレスに対応して、しなやかに回復する力が、組織にも個人にも重要とされています。

ワークショップ

シナリオ

 ワークショップのためのシナリオは、次の通りです。

 とある若手社員は、新製品上市のプレゼンを3週後に控えています。社員は重要なプレゼンを前に、期待に満ち溢れています。

 当日を迎えました。プレゼンでは社内の重要なステークホルダー、上位の意思決定者が出席していました。
しかし、多数の質問を受け、全てに完璧に答えることはできませんでした。上司は厳しく、かつ、疑わしい表情で彼女を見ています。
 プレゼンが終わり、上司は「あとで話し合おう」と彼女に言いました。

 彼女は「失敗した」「これでもう、昇進はない」と落胆しています。

 大変短いストーリーですが、情報はこれだけです。

ストーリーのブレイクダウン

 ここからストーリーをブレイクダウンしていきます。
まず、何が起きたのか、事実を整理します。
事実は、
・質問がたくさんあった
・回答にミスがあった
・上司から「あとで話し合おう」と言われた
これくらいです。

次に、どのような思い込みがあるか、検討します
・失敗した
・もう昇進できない
この二つは、セリフのままですが、間違いないところです

どのように感じるか
・自信喪失
・昇進がなくなったことへの不安
・受け身的、実際より自分を小さく感じている
⇒ 私は人生の落伍者だ

Reframe

 「わたしは人生の落伍者だ」という彼女のストーリーを、現実のストーリーに構築しなおします。

 ここに、テクニックを使います。
下記のフレームを使って分けていきます

わたし 私ではない
いつも いつもではない
全て 全てではない

 彼女のストーリーこの3つの何に当てはまるのでしょうか。

わたし 
    いつもではない
    全てではない

「わたし」「いつもではない」「全てではない」 ですね。
ですので書き換えるとするならば、例えば
「私は一部のステークホルダーに対し、一部の説明をすることができなかったため、あとで上司と話し合うことにしました」
となります。これが現実におきていることです。

「人生の落伍者」のようにとらえ、自信を失っていた以前の決めつけと比べていかがでしょうか。事実は充分対応可能なものであり、もしかすると、失敗すらしていない可能性もあります。

しなやかに乗り越えるアクション

 これを乗り越えるために、3つのアクションのヒントがあります。

Get into it:
興味をもつ・より深く理解するためにさらに飛び込む
Get over it:
乗り越える。おそらくそれが小さな問題であるとして放っておく
Get out of it:
その状況から立ち去る

 この3つをヒントに回復への具体的なアクションプランを立てていきます。より深く立ち入って、理解することが適しているのか。おそらく小さな問題で、大きく考えすぎていたのか。あるいは、そこにいるべきではないのか。アクションの選択肢には、立ち去ることも含まれるのです。

まとめ


 今回のシナリオは、少ない情報を元に、主人公が悲観的になってしまう、ちょっと極端な設定でした。

 でも、よくよく考えてみると、結構現実でもあるのかなと思いました。
 「顧客の表情が曇っていた、怒らせたのだろうか。」「ライバル社に取引をもっていかれた。自分に落ち度があったに違いない。」
 ほんとに、ちょっとしたことで、ネガティブな思い込みをもってしまうことは多々あります。

 「根性」の時代は、何があってもへこたれず、イラストにある風で折れてしまった木のように、我慢して立ち続けることが、逆境に強い姿と看做されていました。
 しかし、現在では、このように自分の思い込みを、事実にリフレームし、最適な行動を選ぶことで乗り越え、さらに成長の機会とできるのです。

コーチングへの応用

 もちろん、コーチと共に危機を乗り越えることもできます。

どんな理由で、あなたはそう感じたのでしょうか
その時起きた事実はなんでしょうか。
正確には、どんな質問でしたか
その中で、あなたの力になってくれる人は誰ですか

 レジリエンスを身に着けたい、必要としている方、ぜひ一緒に乗り越えていきましょう!(^^♪


 逆境を成長の機会にしようと思ったら、コーチングでレジリエンスを高めてみませんか!

✓組織を率いるマネージャー
✓マネージャー候補のチームリーダー
✓チームリーダー候補のプレイヤー
○目標を達成したい方はどなたでも ^^


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