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【コーチング】#ケーススタディ 率先垂範がモットーのチームリーダーへの質問

 チームリーダーにまず求めるものは「率先垂範」であることに間違いありません。スキルが優れているから、他者の手本になると評価されたから、チームリーダーにアサインされたのであり、チームリーダーになってからもお手本であり続けることを期待されております。
 その昔、料理人や落語家など職人の世界では、技術は「見て盗め」と言われたそうです。率先垂範というのは疑問を挟む余地がほどんどないほど、確立したリーダーシップと言えそうです。
 しかし、さらなるステップアップを目指すのであれば、それだけで十分でしょうか。

なぜ率先垂範が重要か

 チームメンバーは全員、リーダーの仕事ぶりを見ています。仕事着手のタイミング、提出書類のクオリティ。リーダーを見て「早く着手しなきゃ」「これくらいのクオリティで提出すればいいのか」と、基準にしています。だから大事なんです。
 リーダーによって、チームのクオリティがある程度規定されるといっても過言ではありません。リーダーにアサインされる方々も重々ご承知で、その重責に耐えていらっしゃいます。
 つくづく頭が下がります。

率先垂範の限界

 では、なぜ率先垂範だけではいけないのでしょうか。
「いけない」という言い方には語弊があるかもしれません。しかし、いくつかの理由で率先垂範だけでは達成できないことが出てきます。

 まず、率先垂範でついてこれないメンバーをどのようにサポートしますか。スキルが不足が大きい、他者に無関心である。このようなメンバーはリーダーを手本にすることが難しいです。また、放置しますと本人が疎外感を感じたり、周囲も気になったりして、チームの雰囲気にも影響を与えます。

 メンバーが何を考えているか、わからなくても良いのですか。現場の人間しかわからない気持ち、マネージャーには相談しづらいことを誰もが抱えています。そんな時、チームリーダーは頼りになる存在です。

 リーダーが不調の時、どのように基準を示しますか。リーダーがいつでも高い実績を上げているとは限りません。その時、チームに基準を示す方法をもっていますか。

 ほかにも、率先垂範だけでは解決できない、チームの問題は多々挙げられます。

率先垂範がモットーのチームリーダーへの質問


 しかし、最も私が訴えたい理由は、もし現場担当を持たないマネージャーになったら、率先垂範することはできないということです。

「あなたは、率先垂範以外の方法でどのようにチームを率いていきますか。」

  チームリーダーのあなたがキャリアアップを目指すのならば、この問いを提案いたします。
 社内では、人事に決定権をもつ1ライン~3ライン上までの上長が、次のステップで活躍してくれそうかどうか、日ごろの振舞いを観察しています。マネージャーになって、組織の高いパフォーマンスを発揮させることができるかどうかを判断しているのです。
 日頃からこの問いに向き合って、あなたらしいリーダーシップを発揮してください。
 社外でのキャリアアップを目指すのならば、率先垂範以外の方法でこんな貢献をしてチームが成長したんだ、という実績とストーリーをもって挑んでいただきたいです。心強い助っ人に映るでしょう。

 あなたは率先垂範以外の方法で、どのようにチームを率いていきますか。
あなたらしいやり方に思いを巡らせていただけましたら幸いです。


キャリアアップを目指す方は、是非伴走させてください




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