不動産あれこれ

一部のメディアでタワーマンションが値下がりするという情報があった、ということで問い合わせがあった。

値下がりの理由はコロナによる株価との連動を予測したものらしい。
ロリーマンショック後の株価と不動産価格の動きからの想定らしい。
加えて、世帯数が多いタワマンは感染確率が高い。というものだ。

でも、これ本当か?

少子化と人口現象によって実需のマンションの売れ行きは厳しくなることは間違いない。だからファミリーマンションの行末は厳しい。
でも都心部のマンション、特にタワーマンションの値下がりは想定できにくい。
なぜならば高齢化社会を迎えるが、この高齢者の所有している金融資産は1,000兆円と言われていてこのお金がどこにいくのかと考えると、ファミリー層よりも高齢者層の方が有力な購買層とも考えられる。

タワーマンションは相続を考えるととても有効な物件であることはいうまでもない。
土地も建物も居住者全員で共有する。すると土地持分は小さく建物の価格が大きいく、これは減価償却していくので相続対策としては最高である。

細かな相続対策については触れないが、タワーマンションはこれからさらに人気になる可能性が高いと考えられる。

しかも東京・中央区のように容積緩和を取りやめるというのだから、中央区のタワーマンションは希少性すら出てくる可能性大であるからリセールバリューも高まる。

このロジックで抜けているのが、お金を持った高齢者が相続対策にタワーマンションをどの程度買うかということ。

先日お会いした神奈川郊外にお住まいの富裕層は都心でタワー、低層住宅以外で相続対策のための物件を探されている。しかも100㎡以上で。
なぜか。
「タワーマンションは嫌いだから」
「ワンルームとか小さい物件をチマチマ所有するのも嫌」だから。
これじゃ相続対策にならん!というのもわかるけれど「嫌なものは嫌」という考えももっともである。

いまだにタワーマンションファンは多いし、都心部しか供給されていないことを考えれば、その資産性が下がることは考えにくい。