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どんな「これから」をつくるか?

ランサーズで事業企画担当の執行役員をしている後藤です。今年50歳を迎えるということで(あっというまだ。。。)、少しこれまでの社会人人生を振り返ってみつつ、今後の事業の企画についての想いを書いてみたいなと思います。

■簡単に経歴を
大学を卒業した後に、新卒で当時の富士写真フイルム(現在は富士フイルム)に入社。配属は印刷システム部という印刷会社向けのフイルム、機材などを扱う部門で、5年間勤務しました。製造計画作ったり、新商品の市導入プラン作ったりとB向け商材のプロダクトマネージャー的な業務をやってました。

その後、インターネットに関わる仕事がしたくて、ニフティという会社に転職。当時はYahoo!も楽天もまだ社員が100人ちょいとかの時代。新しいサービスがどんどんと立ち上がっていく中で、いろいろなWebサービス、メディアの企画、運営を担当し、最終的にはWebサービス事業の事業責任者をやってました。で、その時に会社が分割、譲渡され株主が変わったので、役員としてPMIを1年間かけてやってました。

そして、2018年にランサーズに入社して、現在に至ります。

■なぜランサーズにジョインしたのか?
ランサーズにジョインした理由の一つは「縁」です。前職のPMIが一区切りついたタイミングで、「次はどうしようかな?」と考え始めたんですが、今回は「人の縁」で動こうと決めました。

なぜか。仕事の内容だったり、ポジションだったり、条件だったりと検討する要素はあると思いますが、そういったものは会社の方針だったり経営状態だったりで変わったりします。それよりは「誰と働くか」を大事にしてみようと思ったのです。ランサーズの社長の秋好とは前職で同じ職場、同じPJで働いたことがあり、その後も定期的には話をする関係でした。経営者としての経験を積んでいく様子を元同僚としてみてきていました。その秋好に、ちょうど考えているタイミングで声をかけてもらったこと、そしてランサーズにいる人達がとてもビジョンに共感して働いている様子を見て、この会社で働いてみよう、と決めました。

そして、もう一つの理由は「地方の活性化」につながる取り組みができるな、と思ったことです。地方が元気でいて欲しいと思っていますし、素晴らしさとチャンスがたくさんあることは東京にいるからこそ感じています。最終的には地元の大分、別府の活性化に貢献したいと考えていて、ランサーズの事業は、まさにそこにつながるものだったからです。

■これまで何を感じてきたか?
ここまで25年以上仕事をしてきた中で感じているのは「常に変化し続けること」がとても大事だということです。これは会社もそうだし、個人もそうだと思ってます。

富士フイルムは、ご存知の方も多いと思いますが、デジタル化で写真フイルムの市場の約90%がなくなるという大きな環境の変化の中で、事業を大きく変え、今やメディカルを中心としたライフサイエンス企業として成長し続けています。在籍していた当時、化粧品や薬を作るような会社になるなんて全く想像もしていませんでした。

インターネットの業界はさらに早い変化がありました。20年くらいこの業界にいますが、インターネットの普及からi-modeなどの拡大、さらにはスマートフォンへのシフトやクラウド、Saasの急成長など、10年もたたない間に大きな変化が次々にやってきます。その中で変化することを止めたら、それはビジネスとして「終わり」だし、一方で変化をつかまえることができたならば大きな「チャンス」がある、と実感することを多々経験してきました。

そして、個人としては、こういった変化を「楽しむ」ことができるよう、常に新しい動きを探り、フットワーク軽くチャレンジできる心持ちでいることが、とても重要だと思ってます。これはどんな業界でもそうですよね。農業や林業であろうと飲食や物流であろうと、新しいものを取り入れることはできる。いや、むしろまわりまわって時代の最先端に立つことだってできます。そのためには、個人のマインドが変化にオープンであること、そして変化を恐れず自ら変わっていけることが大事なんだと思っています。

■どんな「これから」をつくる?
ランサーズは2008年の創業以降、働き方の選択肢を増やし、より自分らしく自由に働くことができる世の中を作ることを目指してきました。また、働き方に向き合う中で企業のデジタル化に取り組むための人材不足という日本全体の課題に直面し、その解決を支援していこうとしています。

フリーランスという働き方がまだ一般に認知されていない頃から取り組み、市場を大きくすることに大きな貢献をしてきました。結果、フリーランスという働き方を選択する人は増え珍しくなくなってきたなと実感しています。
その上でさらにコロナが大きな変化をもたらしました。大企業でもリモートワークをやらざるを得ない状況におかれ、会社員の人でも時間や場所の制約が取り払われることが起きました。まさに10年分時計の針を早回ししたような「変化」が起きたのです。この変化は揺り戻しはあっても、完全に戻ることはないでしょう。働き方に関わる領域には、チャレンジしがいのある様々な機会があると思っています。

このような時代の中で、新しい働き方を実現しようとチャレンジする個人、そして世の中の課題を解決しようとしている企業をランサーズという会社を通して支援することで、誰もが自分らしく楽しんで暮らしていける社会の「これから」を作っていきたいと思っています。

■具体的にどんなこと?
ランサーズでは175カ国で提供されECサイト運営のプラットフォームとして世界No1のサービスであるShopifyと連携し、ECサイトを構築する人材の育成と仕事のマッチングに取り組みました。教育プログラムを提供するだけでなく、ランサーズ上でスキルを認定するデジタルバッチを付与してスキルを可視化しつつ、ECへ進出したいがやり方が分からない企業に対してShopifyの説明からEC人材マッチングの支援までを行いました。このプログラムを通して1000名に近いフリーランスが教育プログラムを受講し、Shopify構築のスキルを習得しました。また、コロナ禍で苦しんでいた地方の企業が、ランサーズを活用してECサイトを構築し、新たに事業を成長させる事例もでてきました。結果として、ShopifyでECサイトを構築するというマーケットの成長とフリーランスを活用して実現するという選択肢を増やすことに貢献できたと思っています。

また、地方企業の人材の面で抱えている課題を解決し事業成長を支援すること、また各地方にいるフリーランスをもっと見える化することでその地域での活躍の場を広げたいと考えて地方金融機関や自治体との提携を進めています。昨年から取り組みを本格化し、徐々に提携している数も増加してきました。コロナで大きな影響を受ける中で、事業を存続させる、あるいは拡大すべく取り組んている地域の企業と社内にはないノウハウをもったフリーランスとの出会いを支援することで、新しい取り組みが進み始めています。そして、つい先日、フリーランスのコンサルタントのマッチング支援をしているワークスタイルラボ社がグループに加わってくれることになりました。企業の戦略立案など、支援できる領域を広げることができ、新しい仕組みを作っていけるのではないかと楽しみにしてます。

このように、時代の変化をとらえ、単にマッチングだけではなく、フリーランスも企業もそれぞれが活躍する場を広げられるようなランサーズの事業の企画をこれからもやっていきたいなと思ってます。面白そうなネタはたくさんある。楽しんで取り組んでいきますー!!


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