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ファシリテーションは、川下りのガイドと一緒だった

もう、大失敗してしまった。
はじめてのファシリテーション。
反省点でいっぱい。

奥多摩町で新しく町役場をつくる計画ができている。
それをきっかけに、どんな奥多摩町にしていきたいかをみんなで考えるワークショップが開催された。
4年前に奥多摩町に移住してきた建築家の丸谷さんの声かけで実現した。
題して「新庁舎からはじまる奥多摩」。

第一回が、9/19(月)に開催された。
このワークショップで、はじめてのファシリテーター役を仰せつかった。
カヤック体験でのすすめかたを見て、お声かけいただいたのだ。

やってみてわかったのが、ワークショップは川下りによく似ている。
道具の使い方を説明。
安心安全を確保。
ある程度のルートを決めて川下り。
エディ(流れの止まったところ)に集まって、どんな景色、何が見えたかを言葉出し。
そして、次の流れへ。

みたいなかんじか。

ファシリテーター役は、安心安全が保たれているかどうか、つっかえていたら促す(問いかけ)、などをしながらエディへと進めていく。

みんなが気持ちよく川下りを楽しめるほど、その体験に深みが出る。

自分の失敗は、後半、全体が見られなくなっていたこと。
置き去りにしちゃっていたり、時間の割り振りができていなかったり。
自分がイチ参加者になってしまって、視野が極端に狭くなっていた。
漕げていないひともいたのに、自分ひとりで川下りを楽しんでしまったような。

最大の反省点は、参加者への敬意が足りていなかったこと。

ものの見え方はひとそれぞれ。
ずっとその川を下ってきていて、川の源流部分をよく知っている人(奥多摩町で生まれ育った人)。
数々の川を下ってきて、いろんないい川を知っている人。(いい点、悪い点が見えている。)
初心者で、川下りに慣れていない人(若い人、子ども。案外本質的なことが見えている)。
パドリングがめちゃくちゃ上手な人(専門分野に長けていて、独特の視点からものごとが見えている)。
その川が好きでたまに下りに来るひと(外からの視線。当事者でないからこそ見えるものがある)。
などなど。

反省点いっぱいの初ファシリテーターだったけれど、次の機会があったら改善したい。
敬意を持つ。
問いの質。
視界の広さを保つ。

ともあれ、すごくいい経験になった。
大人になってからあまり失敗ってしないので。
一緒のグループのひとには申し訳なかったのだけれど、失敗の機会を与えてもらえてよかった。
自分の至らない点がすごくよくわかった。

初心者が、ついついボートの近くを見てしまうのと一緒だった。
次は目線を上げてやりたい。

わたしたちのチームは、町外からの参加者と町議会議員(Uターン経験あり)の方との混成。

「『不便を楽しむ』からはじまる奥多摩」
が最後にまとめたキーワードになった。

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