スギナは悪者なのか
どうやらスギナは嫌われてるようだ。
スギナについて調べてみようと検索したら、除草剤のオンパレード。
なぜそんなにスギナは目のかたきにされているのか、考えてみた。
調べてみるとスギナは意外にも、シダの仲間。
日当たりのいいところを好むのに!
しかも、何も生えていない地面に、春、まっ先に生えてくるから(ツクシとして)目立つんだよね。
それと、地下茎でつながっているので、摘んでも摘んでも別のところから生えてきちゃうような、モグラたたき的な振り回され感があるからかな。
でも、実際に向き合ってみると、それほどしつこいわけではない。
4〜5日続いて土から出てくる芽を摘んでいくと、観念して根っこがホロホロっと出てくる。
逆にちゃんと働いてる部分がある。
水を抱き込むチカラと、土中に隙間を作る能力がすごいのだ。
雨の翌朝、天気がいいと畑の土の表面は乾いてしまう。
スギナはそのくらいでも節に水滴がついていたりする。
地下茎は土中深くに伸びていて、水を捕まえ続けることができているから。
だから地表が乾いていても、スギナはみずみずしい。
土を耕す能力もすごい。
地下茎の周りは空洞になっていて、カチカチだった土もスギナが生えてくるとふんわりとしてくる。
毎日、出てくる緑の部分を抜いていくうちに、周りの土はホグホグになるのだ。
最近はそんなスギナのよさも見直されてきていて、作物に影響がないところでは残すようにしている人もいる。
ただひとつ、今も昔も変わらずスギナを嫌う人はいる。
田んぼをやってる人。
というのも、スギナは畔(あぜ)を壊してしまうから。
畔に穴が開いてしまうと、田んぼの水管理ができなくなってしまう。
だから、昔から農家をやっている人は、他の草以上にスギナを嫌うのに違いない。
観察していると、スギナの範囲は年々変わっていく。
スギナは酸性の土壌を好む。
そして、カルシウムやカリウムが豊富。
だから、土質が変わると別の植物と交代していくのだ。
スギナが減って、カラスノエンドウが生えるようになったら、かなり土壌がよくなってる証拠なのだ。
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