【2020年版】遊戯王のレアリティの見分け方・判別早見表【カードゲーム投資】
「カードゲーム販売の教科書」の著者、後藤寛です。
最初に簡単な自己紹介をさせてください。
私は元カードショップの店長で、現在はオンラインを中心にした中国輸入物販で生計を立てています。
20代になってからカードゲームを始めた超遅咲きでしたが、好きがこうじてカードショップに努め、現在でも友人を集めて遊戯王で遊んでいます。
現在はプレイヤーとして遊ぶながら、過去の人気カードを収集しています。
遊戯王は日本だけではなく、世界中で20年以上販売されている人気カードゲームです。
歴史が長いだけに、今では1000万円以上で取引されるカードがあるほどブランド化が進んでいます。
しかし歴史が長いだけにカードの種類が多く、初心者が全て理解するのは大変です。
同じ名前のカードでもレアリティが違うだけで数万円、下手をすると数十万円以上価格差があるので、安さにつられて購入して大損しないように注意する必要があります。
遊戯王では2020年現在、21種類のレアリティがあります。
この記事では、各レアリティの特徴を画像付きで解説します。
※見出しのレアリティ名は「レアリティ(略称)」で表示しています。
レアリティ一覧
ノーマル(N)
カードの特徴
・光や加工が一切なし
・最も安価で手に入りやすいカード
・ノーマルでも1000円以上のカードは存在する
ノーマルの名前通り、加工が一切施されていないカードです。
特徴がないという点で見分けがしやすいレアリティです。
流通数が多いので価格も安く、カードショップ等ではストレージに一律10~50円くらいで販売されています。
基本的には価値が出ないカードですが、初期の珍しいカードやゲームで活躍するカードの中には1000円を超えるカードもあるので侮れません。
カード知識が高まってくると美味しさが出てくるレアリティでもあります。
ノーマルレア(NR)
カードの特徴
・光や加工が一切なし(ノーマルと全く同じ)
・1BOXに0枚~2枚しか入っていない希少カード
・イラストや効果のクセが強く、価値の差が激しい
BOX(パックが30個入っているもの)の中に0~2枚しか入っていないカードです。
ノーマルレアの注意点は、カードの仕様がノーマルと全く変わらない点です。
ノーマルと全く買わないため雑に扱って傷つけたり捨ててしまったりする人もいるので気を付けてください。
ノーマルとノーマルレアの判断ですが、カードショップの販売ページを見るか、遊戯王wikiで確認するといいです。
ノーマルレアの特徴として、カード名・効果・イラストなどがかなり特殊で、受け狙いやデザイナーの遊び心が見れて楽しいカードでもあります。
とはいえその判断は上級者でもかなり難しいので、遊戯王wikiなどで確認したほうがいいです。
レア(R)
カードの特徴
・カード名が銀色
・通称字レア、銀レア
・SR以上のカードが入っていなければ、パックに1枚入っている
下記にあるレアリティが入っていなければ、パックに1枚入っているリアリティです。
文字が銀色になっているのが特徴で、ノーマルレアの存在を考えると一番判断しやすいレアリティです。
ノーマルの次に手に入りやすいレアリティなので価値は低いですが、ゲームで強いカードの場合はそれなりに高くなります。
日本では文字は銀色のみですが、海外の大会景品にはシルバーブルーレア・ブロンズレア・グリーンレア仕様も存在しています。
上記のカードはカード名がその名前通りの色になっているのでわかりやすく、珍しいので高額で取引されています。
スーパーレア(SR)
カードの特徴
・イラスト部のみ光っている
・イラスト部以外はノーマルと同じ仕様
・黎明期には偽物が大量に作られ、景品として配られた事がある
絵柄のみが光っているレアリティがSRです。
レアリティとしてみると下から数えた方が早いのですが、実は価格高騰が起きやすい種類でもあります。
ウルトラレアのカードは同名カードがアルティメットレア以上の仕様で同時収録されるのに対し、スーパーレアはこのレアリティでしか登場しないためです(再録の場合を除く)。
そのため、汎用性の高いカードや複数枚使うことが必須となるカードがスーパーレアだった場合、希少性が高く価値が上がる傾向があります。
カードの価値は需要や希少性によって上がる事が多いため、この2つの条件を満たすスーパーレアカードは必然的に高騰します。
ウルトラレア(UR)
カードの特徴
・文字が金色の箔押し
・イラスト、属性マーク、★マーク(またはリンクマーカー)がホイル加工
・「V JUMP EDITION」というシリーズのみカード名が赤色
書籍やゲーム特典でカードが封入される場合、基本的にこのウルトラレアになる事が多いです。
現在のVジャンプや週間少年ジャンプの付録カードもこのレアリティです。
パックで収録される場合、ほぼ必ず同名カードがアルティメットレア仕様でも収録されます。
必ず上位レアのカードが存在するため、価格は抑え目になる事が多いです。
シークレットレア(SE)
カードの特徴
・カード名がダイヤモンドカット箔
・イラストが格子状のホイル加工
・海外版はホイル加工が斜線状で、カード名もダイヤモンドカットではない
こちらもパックに収録されているレアリティの一つです。
基本的にはウルトラレアとアルティメットレアの中間に位置するレアリティです。
格子状のホイル加工がカード全体に濃く施されているエラーカードがあり、そちらは「プラチナレア」と呼ばれ高額で取引されています。
ただしこのプラチナレアは偽物も多く出回っているので、購入時には注意が必要です。
パラレルレア(P)
カードの特徴
・カード全体にパラレル加工
・光り方はノーマル・レア・スーパー・ウルトラ・シークレットと同じ仕様
パラレル仕様は結構特殊なカードで、従来のレア仕様にパラレル加工が施されています。
パラレル加工は様々で、
・格子状
・小さな斑点状
・不規則な三角形
・規則的な正方形
・不規則な小さな四角形
・星形が並んだ形状
・波打ったような横線状
・斜めの格子状
時期によってこれだけの違いがあります。
アルティメットレア(UL)
カードの特徴
・カード名が金箔
・イラスト、属性マーク、★マークがレリーフ加工
非公式に「レリーフ」と呼ばれるレアリティです。
浮彫り加工がある、まさにレリーフ加工がされたカードです。
(現在は多少仕様変更あり)
当時から封入数が少なく、現在でも1BOX購入して数枚しか入っていないレベルです。
初期のレリーフカードは現在非常に価値が高く、完美品はカードショップでも高値で取引されています。
初期のレリーフは遊戯王をやっていた人なら自宅に眠っている可能性も高いので、かなりお宝です^^
ホログラフィックレア(HR)
カードの特徴
・カード名がダイヤモンドカット箔
・イラストがホログラム加工
イラストがホログラム加工されたカードです。
イラストの見た目がわかりやすいので、一目でわかるレアリティです。
12箱に1枚の確率で入っており、パック封入ではトップクラスに希少なカードです。
海外では「Ghost Rare(ゴーストレア)」という名称になっているので、海外仕入れ、あるいは輸出販売する場合は注意してください。
ウルトラシークレットレア(SE)
カードの特徴
・カード名がダイヤモンドカット箔
・イラストがホイル加工
・初期の頃にごく一部のパックでのみ生産
このレアリティは遊戯王黎明期に頃に少数生産されたのみで、非常に希少なレアリティです。
2020年9月現在、以下のシリーズでのみ流通しています。
・LIMITED EDITION 1
・Vジャンプ(1999年8月号)プレゼント
・公式ガイドスターターブック付属カード(炎の剣士)
・「遊戯王デュエルモンスターズII 闇界決闘記」体験会参加者特典(アクア・マドール)
・Collectible Tin Series 1の一部販売分
・GX Special Edition(Elemental Hero Wildheart)
ノーマルパラレルレア(P)
カードの特徴
・カード全体がパラレル加工
ノーマルカードの仕様にパラレル加工が追加されたカードです。
初期に存在したカード用のガチャガチャか、大会の景品として配布されるのが基本となります。
初期は大会優勝景品として配布されていたレアリティで、そちらはコレクターに高値で取引されています。
ゴールドレア(GR)
カードの特徴
・カード名がダイヤモンドカット箔
・イラストがホイル加工
・レベル&カード枠もホイル加工
カードの縁とイラスト枠が金色で、イラスト・テキスト枠・★マークがホイル加工されています。
特定のパックで採用されることの多いパックで、光り方の豪華さとは裏腹に手に入りやすい部類に入るレアリティです。
コレクターズレア(CR)
カードの特徴
・カード名がホイル加工
・イラストがホイル加工+レリーフ加工
・イラスト枠とテキスト欄以外全てホイル加工
豪華な光り方が施された、まさにコレクター仕様のレアリティです。
凝った作りゆえに傷がつきやすく、パックを開けた時にすでに傷がついていることも珍しくありません。
そのため完美品を探すのがかなり大変で、購入する時は店舗で実物を見た方がいいです。
その分完美品はそれだけで価値が高いので、見つけたら大事に保管するべきレアリティです。
KC仕様(KC)
カードの特徴
・2016年の映画関連カードに施されたパラレル仕様
・KCのマークと半導体のような模様のパラレル加工
・ノーマル・レア・ウルトラの3種類が存在
劇場版「THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」の公開を記念して作られた特殊なパラレル仕様カードです。
加工の関係から初期傷も多く、コレクターズレア同様完美品はなかなか珍しいです。
ミレニアム仕様(M)
カードの特徴
・古代エジプトのヒエログリフ(象形文字)を模したパラレル加工
・ノーマル、スーパー、ウルトラ、シークレット、ゴールド、の5種類のミレニアム仕様が存在
ゴールドシークレットレア(GS)
カードの特徴
・カード名は金色に近いダイヤモンドカット箔
・イラストはホイル加工
・光り方はやや暗め
ゴールドレアにシークレット加工を加えたような特殊なカードです。
画像の「ラーの翼神竜」は2020年9月現在8000~1万円ほどの価値があります。
手の届きやすい価格で今後価値も上がっていくと予想されるので、今購入してもいい1枚です。
エクストラシークレットレア(EXSE)
カードの特徴
・カードの縁とイラスト枠が銀色
・ホイル加工が7色の斜線上
・一部カード以外はテキスト欄以外全面ホイル加工
こちらも特殊な加工がされたカードです。
シークレットレア仕様のカードは光り方や加工の仕方で判断する必要があるので、購入時には注意してください。
20th(トゥエンティース)シークレットレア(20thSE)
カードの特徴
・カード名が赤色のダイヤモンドカット箔
・格子状のホイル加工
・テキスト欄中央に「20th」のロゴ
遊戯王OCG20周年を記念して作られたレアリティです。
その特殊性から2019年のみ発行され、今後作られる事はないと思われ鵜ので、軒並み価値が上がっているレアリティです。
今後も高騰する可能性が高いので、今のうちに確保しておくことをお勧めします。
1000(テンサウザンド)レア(10000SE)
カードの特徴
・カード名が赤色のダイヤモンドカット枠
・テキスト欄に10000のロゴ
・1種類のカードにのみ存在する特殊なレアリティ(後述)
遊戯王OCG1万枚目のカードを記念して作られた「万物創世龍」のためだけに設定された特殊なレアリティです。
「万物創世龍」が当たる確率は1万分の1(3カートンに1枚の確率)と言われており、その希少さから2020年9月時点で20万円以上の価格で取引が行われているカードです。
価値も右肩上がりだと予想されるため、今後が楽しみな1枚と言えます。
プレミアムゴールドレア(PG)
カードの特徴
・全体的に金色の凸面加工
・イラスト、カード枠、テキスト欄、リンクマーカーに七色のホイル加工
ゴールドレアの加工をさらに豪華にした、まさにプレミアムな仕様のレアです。
全体的に手に入れにくいレアリティのため、価格も高めです。
プリズマティックシークレットレア(PSE)
カードの特徴
・2020年から登場した、現在最新のレアリティ
・格子状のホイル加工
・エクストラシークレットレアと類似した加工
20thシークレットレアに変わる形で登場した、2020年時点で最も新しいレアリティです。
当たる確率が低いため、高値で取引されています。
2020年から発行されるようになったため、古いカードにこの仕様は存在しないため、現時点では判断しやすいレアリティと言えます。
最後に
いかがでしたか?
遊戯王を知らない方や昔遊んでいた方は、「こんなに種類があるの!?」と驚かれたと思います。
カードゲームはその性質上、昔の高額カードをレアリティを変えて再版し、新規ユーザーにも手に入りやすいようにしています。
そのため同じ名前のカードでも複数のレアリティが存在しているので、間違えないように注意して下さい。
遊戯王の代名詞である「青眼の白龍」はほぼすべてのレアリティで発行されており、noteでも専門ページとして紹介したほどです。
カードゲームは国内転売だけでなく、海外輸入や輸出、果ては長期保管による投資案件としても利用できます。
買取をして大量仕入・大量販売ができる上に、場所を取らないので棚一つあれば数万枚のカードを保管できます。
上記の方法は私の書籍で全て解説しているので、
・副業で物販を始めたい
・新しい商品を販売してみたい
・買取をしてみたい
・海外販売をしてみたい
・1万円からネットビジネスを始めたい
・資金の一部をカードに変えて、投資案件として扱いたい
上記の1つでも当てはまる人は、私の著書「世界一簡単なカードゲーム販売の教科書」を読んでみてください。
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