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「相手の関心」に関心をもつこと


こんにちは。埼玉県春日部市のデイサービスでリーダーをしている後藤と言います。お父さんを4年弱、作業療法士を9年、管理職をさせてもらい1年強になります。

日々の気づきを、少しずつ記しています。

今回のテーマは、

「相手」ではなく、「相手の関心」に関心をもつこと


です。

昨日、元マクドナルドの伝説の社員で、youtube講演家の鴨頭嘉人さんのyoutubeを視聴していました。


その中での、コアメッセージが

タイトルの、【相手の関心に関心を持つこと】でした。

どういうことかと言うと、


例えば、あなたの同僚や部下から、

「うちの会社は、研修の制度やキャリアラダーがしっかりしていないですよね」

という意見をもらっとしたとき、どのように答えますか?


「会社に頼らずに、自分でも自己研鑽しなさい」

「入社の時に、説明している。それに納得して入社したんでしょう。うちはこうなんだ。」

と言いますか?


理屈はわかります。正論です。


でも、部下は理解はしても、納得はしないでしょう。


「分かってもらえない」


と感じ、これが積み重なれば、会社や上司に対しての不満や不信につながると思います。


管理職であれば、部下から、現状に対しての意見や不満を聞くことがあるでしょう。


多くの場合は、話を聴いた「フリ」をして、


「解決策」を答えることが多いです。

相手のためと言いながら、


潜在的には、火種を消そうとしたり、自分の立場や会社を


プロテクト【自己保身】  しようとします。


しかし部下の火種は残るでしょう。また何かのタイミングで、再燃します。


この場合で、大切なのは、

「相手の関心」に関心を持つこと


上記の、部下の例で言えば、

「研修制度やキャリアラダーが整っていない」

という意見が出る背景には、


「成長したい」

「会社や社会に貢献したい」

「収入やキャリアアップを望んでいる」


というような「関心事」があるはずです。


その「関心事」は、言葉にはなっていませんが、潜在的な思いとして持っています。解決策が欲しいんではありません。


部下から、指摘や不満を述べられた時に、一時的にムッとしたり、自己保身で解決策をすぐに述べたくなるのが事実だと思います。


そうでなく、部下の「関心事」に関心を持って、深めている問いを立てていけることで、


「分かってもらえる」

「大事にされている」


と思うんだと思います。


だれだって大事にされたいですよね。



先日、デイサービスの利用者から、

「私も、〇〇さんと同じ様に歩行練習がしたい!なのに、させてもらえない…」

という、訴えがあるのを聞きました。

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この方は、進行性の疾患を持っていて、四肢(手足)の近位部(お尻や太もも、肩周り)や、体幹部の筋力が著明に低下しているため

寝返りや起き上がりにも介助が必要で、ベッド脇に1人で座っているときですら、バランスを崩したら独りで身体を戻せないレベルの方です。


将来的に、歩けるようになる確率は0%に近いという見解です。


「歩きたい」

という言葉だけを聞くと、

「無理だろう…」

「困ったな。どの様に本人に伝えればよいか?」

「どんなに頑張っても歩けるようにならない、と伝えるべきか?」


私も、初めはというような言葉が頭をよぎりました。


けれど、「解決策」を言いたいのをグッとこらえて

「相手の関心」に関心を向けて聴いていくと


「外出先で夫の介助での排泄動作が難しくなってきてショックだった」

「医者からも、通院でなく、訪問診療に切り替えようと言われた」

というエピソードが有り、

「夫との、老老介護、夫も持病持ちで、介護負担が大きくなってきて、在宅生活が難しくなってきた。」

「私がなんとかしなければ!」

「もっとリハビリを頑張らないと!!!」

「私も、〇〇さんのように歩行練習がしたいのに、させてもらえない…」

という心理的な葛藤があったようでした。


それがわかれば、相手に掛ける言葉も変わっていきます。

そのうえで、専門家として解決策を伝えられると言いですよね。


今回のケースのように

言葉になった相手の「意見」の前には、様々なエピソードや心理的な葛藤が隠されていることが多いでしょう。


言葉になっている相手の「意見」ではなく

言葉にならない相手の「関心」に関心をもち、


目の前の大切なヒトとのパートナーシップを深めていけると良いですよね。


今回の記事の参考になった、動画です↓






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