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岸田総理のコメントについて思ったこと。

https://news.ntv.co.jp/category/politics/338f9e37bd5a48fe957d1a390ccf614d
 
核拡散防止条約(NPT体制)の現実はとても厳しい。NPT体制は、簡単に言えば、イギリス・フランス・ロシア・アメリカ・中国の5か国が核保有をして、その均衡(脅威と抑止のバランス)を保ち、それ以外の世界の国々が核保有を持たないようにしようという条約。
この5か国の核保有国には、核保有する条件がなければなりません。
①  先進国であること。(本当は民主主義国であることなのだろうが?)
②  秩序と均衡を理解すること。
③  責任国であること。
④  使わない核。抑止力の核だとの認識があること。
以上がその必須条件と言えましょう。
 
(逆にいえば、もともとなぜこの5か国なのか?という議論が本当にあったのか?これも大いに疑問なのだろうが?)
 
NPT体制が発足したのは1970年ですから、この五か国は大東亜戦争の戦勝国。要は戦勝国で勝手に決めた5か国といえるでしょうね。
 
しかしながら今回のロシアのウクライナ紛争により、プーチンが武力によりウクライナを侵攻してしまった。ロシアの蛮行により、事実上、NPT体制の先ほど挙げたいくつかの必須条件は崩れて、現実は、NPT体制は崩壊している。
 
NPT再検討会議の岸田総理のコメントは、日本の立場を世界に発信したかった。
「NPTを守る守護者という強い思い」は、とても理解できる。また、核保有国と非保有国との橋渡し役としての立場も一定の理解をしたい。
 
日本は、アメリカとの同盟による抑止により、日本は守られているのが現実。アメリカは核保有国。一昨日も、中国が5発のミサイルを日本の排他的経済水域に打ち込んできた。ロシアに加え、中国さえも、NPT体制の5か国に与えられている必須条件で破り、他国を武力で侵攻としているロシアと中国の隣国にいるのが日本の現状だ。
日本国もアメリカの核抑止の傘に守られている厳しい現状だ。
この難しい日本の立場を世界に発信するわけだから、相当に慎重な検討を重ねての岸田総理の発言だったと思った。
 
安倍元総理が生きていたらどのようにコメントしていただろうと!?
 
ついつい岸田総理と安倍元総理の比較をイメージしてします私であります。
とくかく、岸田総理!もう少し頑張ってほしいと思いました。

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