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ただオタクでリーマンが台湾で日本書専門店の店長をやった結果   その2

「 中国語が話せるようになった!」

近頃のタピオカブームやLCCのお陰で、かなり親しみやすい国になった台湾。
しかしながら、日本人にとっての台湾は、まだまだ知られていない国なのだと思う。特に台湾で話されている言語は中国語(北京語)だというのは、あまり知られていないのではないだろうか。

ちなみに台湾語というのは、書き言葉がない言語で現在では使える人も少ない消えつつある言語と言われている。
台湾語については、私は使えないのですが、かなり興味深い言語でもあるので、機会があれば取り上げてみたい。

さて台湾赴任が決まるまでは、中国語なんて全く知識もなく、会社からも職場では日本語が中心だし、台湾は日本語が通じるという話を信じて、いざ行ってみたら、とんでもない。
普段の生活では日本語なんてほぼ通じず、「いや無理だろ」
という事で早々に家庭教師に頼ったのでした。

私が実践した方法は、大きく2つ
1,家庭教師に習う
2,現地の生活に溶け込む

私の場合は、なるべく現地のお店や現地の知り合いを作り、休みの日はなるべく日本語を使わない生活を心がけた。
ローカルな食べ物屋さんに入り、
遊ぶ場所とかはネットを使いながら自分で探す。
テレビから流れる中国語音声と中国語字幕も役に立った。
個人の感想ではあるが、地名、方角、数字が聞き取れるようになってからの上達スピードは「みるみる」といっても過言ではないかもしれない。
自分でもびっくりするくらいのスピードで分かるようになっていった。

そして重要なのは、「間違いを恐れずに口に出して使ってみる」という事と
「どうやって伝えれば良いのか考える」という事。
習いたての頃は、文法はおろか語彙力もほとんど無い状態なので、完全に思った通りを伝えるのは、ほぼ難しい。
ならば、現在の自分の使える最大限の文法と語彙力を使って、相手に意思を伝えるにはどうしたら良いかというのを知恵を絞って考える。
よくよく考えてみると、話せるようになったばかりの幼児だって、最初から完璧に意思表示ができるわけはなく、何とか伝えようと身振り手振りや、時には泣きわめき必死に伝えようとする。
外国語学習初心者は、その状態なのだ。
そうやって話す事を覚え始めると、気が付く事がある。
「おや、語彙力はともかく文法自体は、相手に伝えるだけなら、そんなに複雑な言い方を駆使しなくても伝わるぞ」と。
それがわかると、あとは積み木を組む要領で、この言葉とこの言葉を組み合わせれば、こんな表現ができる。
この言い方は分からないけど、噛み砕けば同じ意味になる。
などなど、これで外国語でのコミュニケーションを楽しめるようになった記憶、イメージを今でもしっかりと覚えている。

しかし何といっても、外国語上達の最大の秘訣は現地の恋人を見つける事。
これに勝るものはない。
何としてでも気持ちを伝えなければならないから、難しい表現も覚えようとするし、そうやって伝わった気持ちは本心からのものなので、絆も深まろうというもの。

それはそうと、日本に住んでいると外国語を必要とする場面は少ないかもしれない。
外国語を身に付けるという事は、言葉を通じて外国の文化や風習を知るという事で、それは逆に日本の文化風習との違いを知る事にも繋がり、いかに日本で言う当たり前の事が、外国では不自然な事なのかを思い知らされる。
そしてそれは、日本人の中に意識せず身についている固定概念を破る、きっかけに大いになってくれる。

英語でも中国語でもドイツ語でも、是非日本語以外の言語を学ぶ事を私はオススメします。


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