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Vtuberファンによる、「ホロライブだけは見ない」という考え方

今のVtuber界隈って、「ホロライブ」と「ホロライブ以外」、っていう構図が固まりつつあるよねというお話。

主観的な印象を多分に含むので、別視点からの意見をコメントしてもらえるとありがたい。

ホロライブ及びその運営を批判する意図は無いが、そう見えたらそれは「こうあってほしい」という希望と捉えてもらいたい。

私からV界隈を見ると

無題のスプレッドシート (2)

大体こんなイメージ。にじさんじやその他一部の大手は辛うじてホロライブとのつながりを保っているが、かなり希薄。反面、にじさんじと深く関わるVは多く、個人勢同士や中堅事務所(のりプロ、774等)同士も強力に結びついている。勿論全員がそうではないが、そんな傾向に見えるという話。

ちなみに私の守備範囲はこんな感じである。

無題のスプレッドシート (3)

にじさんじをベースに大手個人勢や中堅事務所、どことも繋がりを持たない1000登録程度の個人も一部追っている。ホロライブについては時々流れてくる切り抜き程度という具合。以下はこういう立場から見たV界隈なので、守備範囲外の状況については数字と印象で語ることになるので、間違っていたら指摘がほしい。

なお、ホロスターズは上記の図では「中堅事務所」に該当する。ホロスターズはホロライブとの関わりは薄く※、むしろにじさんじやその他のVとの関わりが深い。

※全く無いと記載していましたが、コメントを頂き確認したところ、確かにホロライブとの絡みも存在したようなので、表現を訂正しました。とはいえ、外部コラボのほうが多いのは確かなので、扱いは同様です。

急加速した、ホロライブによる「囲い込み」

2021年、ホロライブ(というよりCover)は外部Vとのコラボを極端に減らし、内部コラボ中心の方針を取っていた。

非公式Wikiにまとめられている、出演した外部Chの配信の本数を確認すれば、傾向は明らかである。

Hololive 外部chコラボ出演数

このデータには、多視点のゲームコラボ等、自枠があるものは含まれていない点に注意。

この傾向は特にENで徹底されており、一部大型企画への出演を除き、一切無いと言っても良い。狙いは勿論、2020年に起きた爆発的流行を、「世界的Vtuberブーム」ではなく、「世界的ホロライブブーム」として維持することにある。実際海外では、Vtuberファンの8割はホロライブ以外の存在すら知らない。
(RedditのSubCountでは、HololiveSubはVtuberSubの5倍、NijisanjiSubの12倍。)

実際、予定されていたホロライブIDとにじさんじENのコラボが、「本人たちにはどうにもならない」理由でキャンセルされた例もある。EN同士でも、Twitter上でのやり取りはあるものの、コラボまでこぎつけることは今の所できていない。(ID同士のコラボは時折あるので、勢いのあるにじさんじENへの流出を警戒している可能性はありそう。)

強制というほどではないにしろ、コラボは控えるようにという内部方針があることは明らかである。

「ホロライブは鎖国していない」という主張

この手の話題が出るとよく見る主張がいくつかあるが、本当にそうか?と思う部分があるので列挙。

・普通にコラボしてるじゃん
月に1本とかは多分V界隈では「普通に」とは言わない。外部コラボは一大イベントではない。
・忙しいだけ
ホロライブ以外のVは暇だからコラボしてるんだろうか。
「忙しそうだから」コラボに誘わないという外部Vもいるが、2020年に比べてそこまで配信外活動が活発になっているかというと?である。多分忖度。
・恥ずかしがり屋で人付き合いが苦手だと言っていた
海外ファンの間でよく言われているような気がする。募集要件に「コミュ障であること」とでも書いてあるのだろうか。
・犬山たまきが誘わなくなっただけ
それはそう。

ホロライブだけを追う or ホロライブだけは追わない

現状、V界隈はあまりにも広く、全てを把握することは困難である。
そうなるとある程度の取捨選択が必要となるが、今のV界隈相関図の上では、「ホロライブ内だけで完結させる」か、「ホロライブをまるごと切り捨てる」かが最も視聴者として都合が良い。

ホロライブ以外の誰かを追おうとしたら、少なからず、にじさんじや他の箱のメンバーとの絡みがある。コラボ相手のことを調べようとアーカイブを確認すると、また他の箱のVにつながる。いわゆる「沼」と言われていた状態である。

ホロライブはというと、どれだけ連鎖してもホロライブの内側で跳ね返ってくる。視聴者が拡散することなくその場に留まり、まっすぐ沈んでいく。

今のV界隈には、「ホロライブ」という沼と、「ホロライブ以外」という沼の2つがある。両方に片足ずつ入れるよりは、片方に肩まで浸かったほうが快適というもの。頭まで浸かってしまえば、もう一つ沼があることなど知る由もない。

この先どうすべきか(≒どうなってほしいか)

恐らく今の方針で行けるところまで行くのが、ホロライブ全体の成長と利益創出という意味では正しい。

現状、ホロライブと同格にあるのはにじさんじの最上位層くらいだが、ほぼ全員男性で占められており、男子禁制のホロライブは実質リスナードレインを受けないコラボ相手はいない。

また、マクロ的に見ても、Vtuber全体が今以上に流行ってしまうと、新規ファンがホロライブ以外のところから参入してくる可能性が高くなる。そうなると、外部との繋がりに乏しいホロライブは逆に流入が見込めなくなる。

個人的な希望も含めて提案するなら、「コラボ特化」のライバーを何名か作ってはどうかと思う。同運営でいえばホロスターズの夕刻ロベル等が当てはまるが、積極的に外部露出を増やすことは、それ自体がアイデンティティとなる。行けるところまで行ってから手を打つというのは、相応に反感を買うリスクも有る。今からちょっとずつでも、隣の沼との水合わせを始めても良いのではないかと思う。


端的に言えば、「中の様子がわかる程度には扉を開けてほしい」という、1ファンの希望である。

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