2024小暑日記
きっと雨だろうとろくに予定を入れなかったので、のんびりとした週末。少し物語のことを考える時間もできた。
この「物語」というのはかなり前から自分に久しんでいる世界観のことで、「ゴタンダクニオのルノホート計画」と呼びならわしているもの(「ホドロフスキーのサイコマジック」的な感じで)。
なかなか瞬発的には動かせない企画で、気が向いたときに少しずついじくっている段階だけれど、生涯をかけて取り組みたいと思っている。
月初の楽しみである「月刊みんぱく」が届いたので、いつものカフェでゆっくり読んだ。
それから家電量販店へ、先日から見繕っていた持ち運び用のBluetoothキーボードをようやく購入。新作のためには外でも書けるようにしておきたかったのだ。しかし世の中のニーズに合わないのか、品揃えがよくない。ほぼ消去法にはなるけど、この日に決めてしまいたい気持ちが強く、店員さんに太鼓判を押してもらいたくて声を掛けたら、売る気のない店員にあたってしまって要領をえず、かなり消耗してしまった。価格が1万円近く、あとは覚悟を決めるだけ、という段階でネットで同じ型番を調べたら、なんと自社通販で大幅値引きされている。なあんださっさとこれ見て決めればよかったよ、と思いながらようやく購入にこぎつけた。
珍しく晴れた七夕、降らないどころか猛暑も甚だしいため結局家にいることにした。洗濯を三回、すぐに乾いて気持ちがよい。職場でもらったパイナップルケーキを食べ、梅シロップの出来を確かめる。
夜はバスケ(日本男子韓国戦)を観戦したくて、サラダを山盛りつくってそれをつまみにビールを飲んだ。
会社の人でスポーツ観戦が好きな人がいて、スポーツと名のつくものなら何でも守備範囲内とのこと。どんなマイナースポーツであっても、とにかく解説を聴きながらじっと観てみるということだった。オリンピックも全部観るくらいの勢いで、そのためにかなり大きなテレビを持っているとのことだった。
スポーツ観戦そのものには親しんでこなかったわたしには、ルールもわからないようなスポーツを観てどこがおもしろいのか、暇なのか、もっと他に趣味はないのかと思うところではあったが、よくよく聞いてみると親の代からの趣味という筋金入りの話だった。そこまで徹底しているとなると馬鹿にできないもので、国内のスポーツを全て把握している状態、全てのスポーツに一家言あるというのは並大抵ではないな、と考えを変えるに至った。
わたしもまったく観ないというわけでもない。バスケに限られるが、去年はワールドカップを観て、そこで男子がパリ五輪の出場権を掴んだことを思い出したし、東京オリンピックの女子の銀メダルも記憶に新しい。
バスケは昔やったことがあるからルールもわかるし、SLAM DUNKも大好きな漫画。社会人バスケのチームに入っていた妹に日本バスケの状況を聞くと、実力を上げてメディアの注目度も上がってきたということで、応援しがいもある。
夏休みまでに土曜出勤が三回もあって憂鬱なので、今年は自覚的にオリンピックを楽しんでみるのもいいかもしれない。思うが早いか、バスケの試合日程が出るとすぐさま手帳にメモし、開始が平日18時と早いため冷凍弁当を手配し、ビールをケースで注文した。「開会式はセーヌ川でやるんだって、名所を走るからマラソンは必見やで」などと職場の人たちが仕入れてくる情報に耳をそば立てるうちに、本格的に、生まれて初めて、「オリンピックが楽しみ」という状況になったのだった。
ディズニープラスの更新日が迫っていたので未視聴のものを観ていく。『シュガーラッシュ』がとてもよかった。女児向けだろうと舐めてかかっていたのだが、世界観・構成ともにすばらしく、実在の人気ゲームからカメオ出演まであって、ゲームオタクにはたまらないだろうなと思う。
小津夜景さんがされている三文字俳句がかっこいい(『いつかたこぶねになる日』)。『大漢󠄁和辭典』を片手に(片手で持てる大きさではないが)挑戦したいなあと思う。
仕事ではラッキーなことに中医学のゲラを読む機会があり、むさぼるように読んでいる。歴史を辿っていると自分が小さく思えてよい現実逃避だと思うなど。
平日、仕事帰りにカフェに寄って原稿というリズムが新たに生まれた。これが一番捗るように思う。会社にいる間は「帰ったらあれを書いてこれを書いて…」と思うものだが、家に着いてしまうと5分もしないうちにすべてを忘れてポンコツになるので、モチベーションが高いうちにキーボードを出してやろうという作戦。
オリンピックを迎えるモチベーションを高めるため、バスケ特番を見て号泣しながら三連休に突入。本来であればみんぱく映画会に行きたかったのだけど上映中止になってしまい、祗園祭に繰り出す気も起きない。ダラダラ過ごすことにならないよう、綿密に計画を立てて臨んだ。土日は規則正しくルーチンをつくり、夜と祝日はフリーにすることで生産性を高めるねらい。
意欲的に制作を初めてから何年か経つけれど、「一日制作するぞ!」みたいな雑な計画だと、昼夜は簡単に逆転してしまうことがだんだんわかってきたのです。
ところで、わりと鮮明な夢を見ることがある。ゴタンダのTwitterで「夢」を検索すると、いつかネタにしようと思って呟いた記録が出てくる。
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