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研究日誌

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「歩天歌」周辺の研究日誌です。
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【研究日誌2021年2月】天を歩く

【研究日誌2021年2月】天を歩く

202102131月の成果をまとめる。
●成果●
・最初の研究にひと段落ついた直後に『懐風藻全注釈』なる本が笠間書院から出ていたことを知る。新大系からも新編全集からも出る気配がないが、これは目を通しておきたいところ。

20210223明日から府立図書館が特別整理期間に入るとのことで、『懐風藻全注釈』を借りておく。いつもより長く借りられるので助かる。
T書店の営業第2課のS氏から2か月経っても連絡

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【研究日誌2021年1月(後編)】天を歩く

【研究日誌2021年1月(後編)】天を歩く

20210120中央図書館へ。国家大観参照
●成果●
勅撰集チェック。※未精査。蔓もまじってるかも。楓・蝦手は見られず。
・月のうたあまたよませ侍りける時、よみ侍りける 法性寺入道前太政大臣
さざ浪やくにつみかみのうらさびてふるき都に月ひとりすむ
(千載和歌集巻第十六/雑歌上/981・978)
・入道前太政大臣
かつら人月の光のささぬよものぼる鵜舟にさをはとるらし
(玉葉和歌集・巻三・夏歌/379

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【研究日誌2021年1月(前編)】天を歩く

【研究日誌2021年1月(前編)】天を歩く

20210109精華町へ。『中国の星座の歴史』を府立図書館に返却。
●成果●
・複写(『玉海』巻三所収の唐歩天歌、『文苑英華』等の星楡の用例箇所)
・星楡の用例を検索。

 奉和 劉禹錫(文苑英華巻三百二十四)
(略)
凝音助瑤瑟,飄蕊泛金罍。
月桂光揺燭,星榆葉對開。
終須似雞樹,榮茂近昭回。

 仲秋釈奠 従三位兵部卿兼左右京大夫藤原万里(懐風藻97)
運冷時窮蔡 吾衰久歎周 悲哉図不出 逝矣

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【研究日誌2020年12月】天を歩く

【研究日誌2020年12月】天を歩く

20201208母校から國中文学会々誌が届く。一通り目を通したあと、M先生の書かれた新刊が人文・学術系の出版社、R書店から出されたという告知に興味を持つ。そうか、こういう出版社であれば、国文系の大学教授とも接点があり、自分のやりたいことに近い本が作れるのか、と気づいた。そうするとやはり今の仕事に対する疑問が湧きあがる。現実逃避なんだけど、やっぱり研究がしたいのだ、したかったのだと未練を感じる。大学

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