見出し画像

回文集「くるくる・えぶりでい」3/29

きょう3月29日は「八百屋お七の日」です。1683(天和3)年のこの日、お七という名の18歳の八百屋の娘が、放火の罪で市中引き回しのうえ、火あぶりの極刑に処せられました。恋人に会いたい一心でやったことでした。では回文を。

 
 この火、呼ぶ問い。
 恋焦がれた血潮、八百屋お七。
 誰か来い来い、飛ぶよ火の粉。

[このひ よぶとい こいこがれたちしお やおやおしち だれかこいこい とぶよひのこ]


前年の大火で寺に避難した際に、出会った寺小姓と恋仲になったお七は、また火事が起きれば彼と再会できると考え、放火をしてしまいます。火はすぐに消し止められましたが、お七は御用に。当時、放火は火刑です。しかし、17歳以下であれば極刑は免れることになっていました。そこで奉行は、裁きの場で、彼女の罪を軽くするために「おまえは17だろう?」と問いかけました。しかし、その意味が分からなかったお七は、正直に「18です」と答えてしまったのでした。そして……。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?