見出し画像

国としての孤立が個人の孤立を生む?


日本は島国だ。日本の中で生きていると認識しにくいが、Googlemapを開けばそこには海に囲まれた細長い国が横たわっている。

ここには他の国からすれば「特異な文化」が根づいていて、そこには島として孤立していることが大きく影響したのは間違いないだろう。他の国との接触が難しい場所にいるのだから。文化同士の衝突がそもそも起こりづらい場所にいればユニークにもそりゃあなる。

___

ところで、日本の幸福度指数はそこまで高くない。こんなに便利で安全な国のわりに。

どうしてだろうか。

そこには国として物理的に孤立してしまっていることがここにも関係しているのではないかと思う。

ぼくは海外経験があるのだが、ヨーロッパや中南米なんかは海を渡らずとも他国に行くことが物理的に可能である。

他国に行くということは、違う社会に適応して、そこ独自のルールに従うということを意味する。

だから母国の社会に不満があったりり、文化に馴染めない人には他のルールを採用している国に逃げようという選択肢が生まれてくる。

確かに日本に住んでいても同じ発想は生まれてくるのかもしれないが、国同士が陸続きであるという事実は、国家間を移動することに対する「心理的障壁」までも低くしてる気がするのだ。

ドイツ国籍だけどスペインで職を見つけたいなんて人を見てきたし、そこには不安というよりはそういうコマンドがすでに存在している「当たり前」感があった。

そういう国単位で環境を変えるという行為は日本ではまだ「当たり前」のことではなくて、むしろ国を移動するのはとても難しく、とてもチャレンジングなこと、という漠然とした考えが強いように思う。

生きやすい環境は自分で選ぶことができ、それは学校単位、会社単位で言えることでもある。しかし国単位で変えるというのはあまり聞かない。日本から他の国への移動するのがめんどくさいというその物理的環境が他国に移住するという心理的障壁も高くしているのかなと思った。


読んでいただきありがとうございました。