文章を書くこととNizi Projectについて

みなさんは今音楽界を席巻しているNiziuをご存知だろうか？彼女らは特に若者からの人気がすごく、見ない日はない。ラジオつければ曲が流れてるし、コンビニ行けばコラボしてるし、とにかくどこにでもいる。

今日はなぜ彼女らがここまでの人気を得ているか、そしてそれが文章を書くことにどう活きるかについて話していきたいと思う。

Niziuのメンバーがどのように結成されたかご存知だろうか？彼女らは韓国の有名なJYP Entertainmentという企業と日本のソニーミュージックが合同で開催したオーディションを勝ち抜いた精鋭だ。審査の度にふるいにかけられ、身体的にも、肉体的にも非常にタフなオーディションだった。

ここで注目したいのは彼女らのファンの獲得方法である。歌手などは路上ライブでコアなファンを獲得していき、その輪が少しずつ広がっていくことで注目されるようになり、デビューするという形がメジャーだ。あいみょんなんかは、まさにその代表格に挙げられる。それに対しNiziuはオーディション自体を配信し、メンバーが選ばれるまでの過程を放送するという方法を採用した。もちろんJYP Entertainmentやソニーミュージックは大きな企業で、その企業自体の影響力も大きいとは思うが、それを抜きにしても、彼女らのオーディション過程を見守った人の数は計り知れないだろう。この方法を採用したことにより、Niziuが結成された時には、既に多大なファンがいたのである。

この、オーディションの過程を放送するというのは非常に合理的で、ファン化の本質を押さえているように思われる。なぜなら人は人が成長していく過程に価値を見出すからだ。人生は一つの物語であり、頑張る姿は他者を魅了する。そしてその経験は自分とかけ離れていればいるほど、興味を示す。自分でリスクを冒すことなく、貴重な体験を追体験できるからだ。

文章を書くということにも同じことが言える。少しずつでもいい、コツコツと自分の思想を残していくことは、自分の成長を物語として残すということであり、興味を示してくれた人に「価値」を提供できるのである。人生はコンテンツなのだ。そして、興味を持ってくれた人がファンになってくれ、どんどんその輪は広がっていく。

苦労や挫折のない物語はつまらない。だからもしまだ苦労したり、困難に立ち向かっている人はラッキーだ。だって今がいつかの美談になるんだから。成長過程をしっかり残していこう。誰かが見つけてくれた時、自分の物語を楽しんでもらえるように。