サンフランシスコのプロラボ Photoworks SFへ行ってきた
写真をプリントする
最近はMac、iPhone、iPad、TVなどディスプレイで写真を見る機会がほとんどですが、商業ギャラリーなどで素晴らしいプリントが高額で売買されているのを見ると、写真作品の価値はプリントしたものにあるではないかと考えるようになりました。
ずっと昔の学生の頃はよく暗室にこもって現像したり、文化祭や学祭のようなイベントで展示したこともありましたが、最近はすっかりご無沙汰です。もう一度、腰を据えて写真に向き合って、自分の作品をプリントするのもいいなと思うようになりました。最終的には120-150cm四方くらいの大型で高品質なプリントで写真作品を作れるようになるのを目指しています。
とはいっても現段階だとプリントの知識はほぼゼロからのスタート。自分でプリンターを購入することも考えたのですが、インクやペーパー代も含めると結構な出費になりますし、メンテナンスも大変そうです。ということで、まずはプロラボを見つけてプリントをお願いすることにしました。
サンフランシスコのPhotoworks SF
私の暮らしているアメリカだと、自宅のリビングやベッドルーム、あるいはオフィスの会議室に大型の写真を飾るという文化が定着していることもあって、高品質な写真のプリントをしてくれるお店を検索するとすぐにいくつか見つかりました。
中でも気になったのはサンフランシスコのPhotoworks SF。以前店の前を車で通った時から気になっていたのですが、Webサイトを見ると通常のデジタルプリントとは別にファインアートとしてのプリントサービスがあり、さらにカスタムフレームの作成などにも対応しているとのこと。インスタのアカウントもかっこよくてまさに私が求めていたプロラボでした。
Webサイトから画像ファイルをアップロードすることで注文を行い、仕上がったものを郵送してもらうことも可能だったのですが、ペーパーの種類が複数あってどれがいいのかよくわからなかったので、直接店舗に行ってみることにしました。
Photoworks SFの店舗に行ってみた
Photoworks SFはサンフランシスコの中でもLGBTQフレンドリーな街として知られるカストロ地区にあります。この辺りはあまり出かけたことがなく、道に迷ったり、駐車場探しに手間取りましたがなんとか到着できました。
店舗の前まで来てみると驚くべきことが。なんと入り口の右側に写真家・現代美術家の杉本博司氏の「海景」の写真が飾られていました!これは全く予想していなかったのでビックリです。サンフランシスコで、杉本博司への注目が高まっている証かもしれません。
店舗の中は、それほど広くは無いのですが、フィルムの販売や現像の受付のほか、プリントや額装のコーナーもありました。
ペーパーの種類について聞いてみた
早速カウンターの人に、通常のデジタルプリントとファインアートプリントの違いを聞いてみると、ファインアートプリントのサービスだとハイグレードなペーパーが選択できるようになるので、写真を展示したり販売するのに適しているとのこと。
テーブルに、ファインアートプリントで対応しているペーパーのサンプルを広げて詳しく説明してくれました。ファインアートの中でも、グレードによってTier1とTier2のペーパーがあって料金体系も異なるとのこと。
比較してみると色や諧調の感じの違いのほか、ペーパーの質感や光沢感もそれぞれ個性があって、見比べているだけでも楽しい感じでした。昔、印画紙にプリントしている時はイルフォードの半光沢か無光沢のモノを使っていたこともあり、マット系でテクスチャーがあまり無いものが自分の好みのようです。Tier1に分類されていたCansonのBarytaというペーパーが良さそうです。
注文はオンラインからするのが簡単だよ、と言われたので帰宅してから早速画像をアップロードしてオーダーしました。ちょうどホリデーセールをやっていて20%オフだったのでお試しにはいいタイミングでした。出来上がりが楽しみです。
フィルムも売ってた
最近フィルムで撮るのが流行っていると聞きますが、Photoworksの店舗では各種フィルムが販売されていました。さすがに日本のヨドバシカメラのようにはいかないですが、品揃えは結構あるのではないでしょうか。各フィルムの特徴を書いた冊子も置いてあって親切です。
Instagramでよく見かけるKodakのPortra 400も売ってました。しかし一本18ドルってすごい値段だなぁ。。
このような感じで、Photoworks SFのファインアートプリントのサービスを使って、写真のプリントの第一歩目をスタートすることができました。今回はお試し感覚でとりあえずやってみた感じです。
いろいろと考えていくと、ちゃんとしたプリント技術を身につけるために、やっぱり一台は自分のプリンターを持った方がいいのかな、と思います。仕上がりを見てから次のステップを考えたいと思います。
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