本社工場会計
工場の規模が大きくなると、工場の会計を本社から独立させて、工場にも設置する場合があります。この時、本社の帳簿から製造に関する勘定(材料費、仕掛品、製品など)を工場の帳簿に移して工場で記帳します。
※基本的な考え方は商業簿記で学習した本支店会計と同じです。
例)本社は材料100円を現金で仕入れ、工場の材料倉庫に受け入れた。
<本社>
(工場)100 (現金)100
<工場>
(材料)100 (本社)100
例)工場は材料100円を直接材料費70円、間接材料費30円で消費した。
<本社>
仕訳なし
<工場>
(仕掛品)70 (材料)100
(製造間接費)30
例)工場で製品80円が完成し、ただちに本社に納入した。
<本社>
(製品)80 (工場)80
<工場>
(本社)80 (仕掛品)80
例)本社は製品80円を150円で売り上げ、代金は掛けとした。
<本社>
(売掛金)150 (売上)150
(売上原価)80 (製品)80 ※製品を売上原価に振り替える
<工場>
仕訳なし
例)工場は製品80円を本社の得意先に150円で売り上げ、代金は掛けとした。
<本社>
(製品)80 (工場)80
(売掛金)150 (売上)150
(売上原価)80 (製品)80
<工場>
(本社)80 (仕掛品)80
※本社にいったん納入し、本社が売り上げたとして処理する。
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