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練習用語・運動生理学用語まとめ

練習用語まとめ

☆LT1


主に脂肪をエネルギーとして走る速度です
このLT1の速度を超えると、乳酸の使用率が上がり 
ほんの少しずつですが乳酸が蓄積されていきます
(LT1の更に上のLT2を超えると乳酸がガンガン蓄積されます)

このLT1(以下)の速度こそがジョグのスピードであると考えています

ジョグの様々な目的
・リカバリー日の練習
・走りを整える
・リラックス
これらから考えると身体にとって(わずかでも)ストレスになる乳酸を溜めながら走るLT1以上のペースでは非効率なトレーニングになる事はわかるはずです 
(インターバルトレのリカバリー区間のジョグについては別)

5000mですと、直感的に22〜23分台までは このLT1をメインに鍛える事で到達できるように思います
つまりジョグメインでそれくらいまでは到達できると思います

☆LT2(乳酸性作業閾値)

5000mのスタミナと考えられる
この速度を超えると乳酸がガンガン身体に蓄積されていき、5000mでは鍛えていないとペースダウンの原因のひとつになります

スタミナ型で5000mレースペース(Km)の+15秒、スピード型だと+15〜25秒くらいと考えています

このLT2の速度で20分走るテンポ走、分割して走るクルーズインターバルが強化手段です
(この速度以上の速度・以下の速度でも効果はあるが、費用対効果はそこまで高くない)
きちんと段階を踏んでから取り組むと効果が高いですね
逆にいきなり取り組むと失敗する可能性の高い練習です

☆VO2max,有酸素性作業能

最大酸素摂取量とか表現されますが「約10分間走り続けられる最高速度」です
もっと詳しく言うと「この能力を用いて約10分間走り続けられる最高速度を出す」になるのですがややこしくなるので省略します
(10分という時間については諸説あり)

この機能をいかに高めるか?が17分台以上の5000m練習では大事になってきます 

主にインターバル練習にて鍛えられますが
この能力は「走り始めてしばらくしないと完全に稼働しません」
VO2maxの速度で走り始めて2分から完全稼働と考えておいてください
ですので1分走って1分休むような設定では強化されません
(1分走って20秒休むなどですと可能です)

また、かなりきつい練習ですので事前にジョグやペース走に取り組む期間を設けて 
余裕を持って取り組む必要があります 

最初に約10分間走り続けられる最高速度と書いていますが、
レベルが低いうちは10分間も全力近くの速度で走れるものではありません
(全力のつもりでもLTの能力をメインに使用している可能性が高い)
5000m18分台位までは4〜8分位に時間を置き換えて考えてみてください

☆ATP-CP(PCr)系


酸素を使用せずに、7〜8秒の間非常に大きなエネルギーを生み出すシステムです

スピード・主にスプリントに使用するエネルギーですが、長距離走、ゆっくり走るジョグでも比率は少ないものの使用されています
またレース中の急激な加速局面に使われるエネルギー系です

☆解糖系


酸素を用いずに、グリコーゲンを分解し乳酸にすることでエネルギーを生み出すエネルギー供給システムです
フル稼働させて使用した場合33秒ほどの使用が可能のようです

レースで速度をあげて走る・加速を生み出すには、この解糖系を鍛えておく必要があります

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