なぜ金曜ロードショーで「ジブリ」がやっていたらテレビのザッピング中でも手を止めてついつい見てしまうのか
夏はジブリ。
3週連続ジブリも珍しくはないと思う。
夏の夜、金曜の夜は猫も杓子もジブリ祭りだ。
私は一つ気づいたことがある。
そう、表題の内容について多くの方が共感するのではないだろうか。
ジブリは何回テレビで放送されても、リピーターがいるから何度も何度も金曜ロードショーでやるのであり、たまたまつけたテレビでジブリがやっていたらついつい観てしまうと言うのが大半の人の本音ではないだろうか。
そう、ついつい観てしまうのだ。
ジブリって何なのだろうか。
何であんなに魅了されるのだろう。
改めてジブリについて考えてみたいと思う。
多くの人が、ジブリを観ることで何となく心を満たされ、「あぁ、今日は仕事で大変なこともあったけど、また頑張ろうかな」と思っていることだろう。
私が聞いた話では、ジブリは「水」と「光」と「強い女性」がテーマなのだそうだ。
確かにどのジブリ作品にもたくましく生きる骨太な女性、自分の主張を持ち、周りに流されない女性が多く登場するように思う。
「魔女の宅急便」に出てくるパン屋のオソノさんなんか、あの豪快な笑い方と人生に何が起こっても前向きに生きていくであろう肝っ玉の座り方の半端なさが伺える。
「もののけ姫」のエボシ御前は際たるもので、まさに頂点に君臨するかっこいい女性の象徴のような存在ではないか。
サンにせよ、山犬に育てられながら、自身の境遇を卑下することなく、臆することなく、果敢に生き抜いているように思う。
ジブリを観ると何か心の中に「あぁ、帰ってきたなぁ」という感覚に陥るのだ。
実家に久々に帰ってきたようなあの肩の荷が降りるような感覚。
懐かしいなぁ、という既視感というかホッとする思いに駆られるのだ。
この「何となく落ち着く」という感覚が人々の目に焼き付いて離れず、ついつい観てしまうのではないだろうか。
しかし、それにしてもアシタカはカッコ良すぎる。
男が惚れる男だ。
森の獣たちと人間たちの仲介役となり、必死に争いを止めようとする勇姿に惚れない人はいないだろう。
しかし、彼はカッコ良すぎるのだ。
あんなにかっこいい男は実際には存在しないだろう。
顔もよし、性格も良し、正義感があり、それでいて下心も全く見えない。
そんな男がこの世に存在するわけがない。
何はともあれ、子供の時だけ見えると豪語している「となりのトトロ」を皆で見ようではないか。
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