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最低で、最悪で、最高な「地面師たち」のウタゲ

Netflix(ネットフリックス)の「地面師たち」が巷で一躍ブームを巻き起こしている。

超天才的で、キレキレで解像度の高いきめ細やかな詐欺犯罪グループがそこに登場する。

その圧巻の手法に、エピソード7までを一気見すること間違いなしだ。

「地面師になりませんか?

今度はあなたが誰かを地獄に突き落として見ませんか?」

圧巻のハリソン山中こと、豊川悦司。

不幸オーラを否応なく身にまとう、辻本拓海(つじもとたくみ)こと、綾野剛。

他、北村一輝やピエール瀧、小池栄子と全ての役者が完璧な配役でそれぞれに演じている。

私も御多分に洩れずに、今まで登録をしていなかったネットフリックスアカウント登録し、その後早速閲覧したみた。

最初は、ちまちま見ようと思っていた。

しかし、もう止まらないのだ。

否、止めることができないのだ。

躍動感ある悪い音楽と戦慄極まるその手法に、目を釘付けにせずにはいられなくなる。

地面師とは、なんのことか。

それは、他人の土地の所有者になりすまし、売却を持ちかけて多額の金を騙し取る犯罪の手口であり、その詐欺犯罪グループのことだ。

そのリーダーである、ハリソン山中こと豊川悦司。

もう本当に天才できめ細やかくて、完璧で口調が柔らかい。

それでいて人間として大切な何かが明らかに欠けているような存在で、「命」を感じることに恍惚のエクスタシーを感じ取る人間である。

彼は怖い。

彼の手にかかれば、絶対確実に逃げることはできない。

あ〜、この人もハリソンにヤラレるのか。

そう思うと虚しい気持ちにさせられる。

それでいてハリソンはめちゃくちゃかっこいいのだ。

ほぼ全ての人間が到達することのできない、至高の頭脳を持ち、それを人徳とは明らかに真逆の方向に振り切って活用させているシーンとか。

圧巻以外に思考停止して言葉が出てこない。

グループのメンバーからもそこ知れぬ雰囲気と言動で恐れられ、必ず自分にとってマイナスになるであろう人間は完全犯罪で確実に消す。

ゴルゴ13を地で行くような緻密な計画と遂行力。

私は、最後まで見終わった後は、茫然自失してしばらく動けずに白痴のような感じになった。

次作はあるのだろうか。

気が早まる中、精神的にハリソンに殺された私もしばらくは養生しないといけない。

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