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竹林整備10➡ヤマザキの薄皮あんぱんと折り畳み式ノコ(遺品)をプレゼントして、竹ぼうきづくりに一歩ちかづく。(歩み寄り編)

今日は、天気がよさそうだから、姉ちゃんに行くかもしれないというメールを送っておいた。

が、実際朝起きてみると、あまり気のりがしない。どうしようか迷った。寒暖差鼻水も出て止まらない。しばらく、様子をみて、それからだと。

青空が出て、ポカポカした日差しが入ってくる。そろそろ、エンジンが。

「行くか、夫の遺品の工具を運びこむだけでいい・・」

「そうそう、夫の名前が書かれた折り畳み式ノコ、バアサンにやろう・・」

その他、キリとか、針金、ペンチなどなど・・。ザックにつめこむ。

いつもより、3時間遅い、電車。下り電車なので、混むことはない。

タケノコ教本を読みながら・・。前に座っているオジサン、マフラーをコートの中にうまくまいて、いい着こなしだなあ。使っている箱は、appleか。

ああ、髪の毛もゴマ塩ながらも、ふさふさと。何歳ぐらいなのか?55歳ぐらいかなあ・・。きっと、奥さんの手入れがいいからだろう。管理職なんだろうなあ・・。

と、快速だから、本を読み、観察をしているうちに、ついてしまう。

いい天気だこと!!

ポカポカとする日差しの中を、歩くのもいい。今まで、暗いうちに出ていたから、乗車中は、真っ暗。(歩く道すがら、日の出はみえるが、寒さで息が凍るほど。)

で、ドラッグストアで買い物。帰りの電車を一本遅らせるために、必要なものを少し買い物。値段的には、「安い!」というのぼり旗の宣伝のとおり、良心的なお値段。カップ焼きそばと、山崎パンの薄皮アンパンシリーズ3種類、キシリガムなど。おおー、ポスカがおいてある、ポスカは、いいんだよなあと手にする。白のビニール袋にいれてもらう。

オババの家につくと、丁度日がさしてきたところで、オババが「これから、ちょっと、歩きにでかけるところ・・」「行ってやあ・・天気もええし・・」

「裏が開いとるで、裏口から入って!丁度いいわ・・」

オババ、ストックを杖がわりにお散歩。

荷物をおいて、夫の遺品工具を出す。納屋で、丁度いい段箱をみつけて、工具入れにした。表の庭に出て、霜柱踏みを楽しむ。霜柱で凍った地面と、とけかけの地面をみると、地面も呼吸しているかのようで・・。

キッチンの灯りをつけて、ストーブをつける。丁度、お昼ときだから、そろそろお弁当だ。台所の灯りをオンにしないと、IHにも電気がはいらない。やかんをIHコンロで、わかして、マルちゃんのカップ味噌ラーメンをひろげていた。すると、オババが帰ってきて、オババに「ほら、折り畳み式ノコ、使えば・・」

「あんた、余分なお金つかって・・」「よく見ろ!ここになんとかいてある!◎〇 ●(夫の名前)」マジック書き。「Oの遺品やわ、全部・・」

電動ドリルも、出して、充電。ずっと使ってなかったから、使い方が怪しいので、ここで、実験しようと。(夫の遺品)竹箒づくりする過程で、どうしてもドリルで、穴あけが必要になるから。

テーブルに、おそらく好きであろう、山崎パンの薄皮アンパンをさりげに出しておいた。

私が、カップ麺を作り、すすっていると、オババもお昼。姉ちゃんから、オババ用昼食セットがタッパーで用意されている。

ご飯は、昨日の残りの炊き込みご飯をレンチンして、姉ちゃんのおかずセットを皿にもって、私の対面に座る。いつもは、時間差で早弁だが・・。

オババ、山崎のパンをみつけ、「これ、おじいさんも好きだった・・」

「一つ、もらっていい?」「どうぞ!」

ご飯を食べる前に、無邪気に袋を破る姿は、子供みたいだった。

「ご飯食べる前にアンパンなんか食べていいの?」

という忠告も無視して、4個入りの1個をつまみだし、パクついていた。

姉ちゃんの手作りおかずを、シシカバブっぽい、肉のようなものを、すすめられて、一つつまむ。

「猫の餌もまじっとらへん?なんか不思議な味がするね・・」(姉ちゃんとこ、最近猫を飼い始めた。先日、2匹とも避妊手術を受けたもよう)

「猫も犬もおって、猫エサ、犬エサって、区別しとるやろかなあ・・」

バアサン、パンを食べても、昼食も完食。

「妹は、チャボを飼い(独身時代、友人からつがいを譲り受け)、姉は、犬を飼いか・・」

「同じ姉妹でも、それぞれちがうで・・」「そっか・・」

何もしないで、帰るのも気がひけたので、またいつもの使い古し冬用ヤッケ赤、頭に日本手ぬぐいをまいて、竹林へ。

バアサンの声が、「倒れとるのが2本あるで、伐って・・」

「こないだの雪で、隣の竹が倒れ込んできたのやわ、何故か知らんけど・・」

横になった、孟宗竹が一本と、まだ、お隣さんに根をはっている、割れかけの竹がしなって、そのままうちの地面でひん曲がって、更に竹の先端は、お隣さんの竹藪で、ひっかかったまま。

先週の27日の雪の影響である。街は、雨に近いような重軽いような、積もらなくて、細かい雪だった。ところが、ここは、盆地で冷え込むので、軒下には、まだ、雪の塊があった。

枯れた竹がしなるぐらい、積もったことになるなあ・・。竹は、風雪で、動くから、仕方がない。

根こそぎ倒れた孟宗竹を、運べるぐらいの長さに切断。本当は、それを竹垣の修復に積んで欲しかったのを、私が、焼き場近くの竹置き場まで、運んだのが悪い。

次は、割れかけてしなった竹の処理をしはじめていたら、オババが、充電式チェーンソーを動かして、私の運んだ竹を燃やしやすい大きさに切り始めた。

そのころ、姉ちゃんが手作りおやつを持って、やってきた。

かなり竹がしなっているので、跳ね返りが怖かったが、割れた部分を一箇所ずつ、注意しながら竹引きノコで、伐っていった。途中、姉ちゃんが「ご苦労さん!!」の声かけにも、気づかず真剣だった。

オババが、前回トラロープで、竹を引いた箇所を根元から、チェンソーで、伐りはじめていた。姉ちゃん、「危ないで、やめや~あ!」
それでも、続けようとしたオババ、塩梅よくチェンソーの充電切れで、残りは、私が竹引きノコで、手引きした。

伐った竹は、かついで、隣地との境界戦に竹垣として、積んでおいた。
まるで、大砲を担ぐようにして。ふりまわしかけた。「憎き敵を撃退するのにこいつで、ボカーンとぶん殴ってやりたい!!」姉ちゃん、あっけらカーンとみていた。

難題の竹を、途中まで伐ったが、まだ、うちの領地まで入り込んでいる。引っ張っても他の竹にひっかかって、びくともしない。境界線ギリギリのところまで切断して、まあ、あとは、自然にまかせるしかない。

オババは、正直、やりたいのだ。自分の体のことも考えず、本人自覚もあるだろうが、無理のない程度に、チェンソーを使いたかったとみた。


今日の竹林作業はこれでおしまい。

竹ぼうきづくりは、夏場がいいと。ヨドロ(枝払いした竹の枝)の葉がおちるまで、待てと、オババの一言。

知らぬ間に、姉ちゃんは車で帰り、居間に上がって、姉ちゃんお手製のおやつをいただく。蒸しパン、チーズ入りナンが1枚。オババと、分けて食べる。

「ナン食べろ!」「どうや・・」「チーズ入りやね・・」

「蒸しパン、1個持ってけ!」

代わりに、入れ歯にくっつくかどうか物は試しで、オババにポスカを一粒あげた。(ポスカは、入れ歯にくっついたようだ。)その手の爪が自分からみたら、長く少し爪垢もたまっていて、「バアサン、爪切らないかんよ!」

「今日風呂上りに、爪切るでええ・・」

爪の長さも目が悪くなって、気づかなくなったのかなあと、ふと心配になった。いや、自分が、爪切りに神経質すぎるところがあるかもしれない。

夫の遠征で、BCまで、ついていっていたので、何日間もお風呂入れない分、爪も伸びて、爪垢もたまる。その経験があるから、爪垢がたまるほど、爪を伸ばしてはならぬという、マイルールみたいなものができてしまった。
あとは、爪が長いと痒いところを掻いたりすると、傷がつき、そこから化膿するおそれがあるんで。特に、今は。

帰りは、いつもより、1本遅い電車を目標に、帰路につく。お互い変化した顔つきを覚える村人一人。栗林のオバサンが軽トラにトラロープを載せて運転のおり、気がつかれ、ぺこりと頭をさげた。🚚(│ ゜ ゜ │)

少し、日が長くなったので、午後の日差しをあびて、川面に反射する光をみながら・・。背景は、綺麗に稜線がみえる雪をかぶった恵那山に背中を押されて。

追記:オババが好きなお菓子。森永の塩キャラメル。食べすぎない程度に、少し口にいれているようだ。次回の手土産は、森永の塩キャラメルを持参しよう。









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