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【スクランブルバトル 静岡 CL2025東京プレ大会】7-1 ネイティオ型ドラパルト(マシマシラ採用)考察 

はじめまして
プレイヤーネーム はぎ で主に大阪でポケモンカードをしております。
非公式の大型大会やCL、シティリーグにも参加しております。

前回はCL京都にて「はくばパルキア」を使用した記事を執筆しましたが、今回はスクランブルバトル 静岡 CL2025東京プレ大会にてマシマシラを採用したネイティオ型ドラパルトを使用して7-1でCL2025東京の優先出場権を獲得しましたので記念にNoteとして私なりの考えを記載します。

今後Noteを書く機会が少ないかもしれないので長文で記載しております。
前回の記事は下記になります。今回も同じレベル感で書き上げましたのでご一読いただけますと幸いです。


Ⅰ.デッキレシピとマッチアップ

  • デッキレシピ

 今回はデッキレシピは後半にあります。

・マッチアップ
1回戦 後攻 ◎ ピジョリザ
2回戦 後攻 ◎ ピジョリザ
3回戦 後攻 ◎ イバラ単
4回戦 先攻 × ライコポン
5回戦 先攻 ◎ ルギア
6回戦 先攻 ◎ ピジョリザ
7回戦 先攻 ◎ ピジョドラパ
8回戦 先攻 ◎ ライコポン


Ⅱ.環境考察

 オフシーズンなこともあり少し予想は難しいですが、直近の大型非公認CSなどを参考にしましてリザードン、ドラパルト(型問わず)が頭一つ抜けたシェア率(勝ちデッキ)であり次点で5%〜10%のシェア率にレジドラゴやサーナイト、ライコポン、パルキアなどを想定してデッキ選択をしました。
 当日のシェア率はnote作成時点(8/10時点)では不明ですがマッチアップ的には概ね想定通りのマッチングとなりましたので考察は問題なかったです。

Ⅱ-① Tier想定


百分率については直近の大会結果に自身の調整を加えています
  • Tier1 リザードン>ドラパルト(型問わず) (4~6)

  • Tier2 ライコポン>レジドラゴ>パルキア (2~3)

  • Tier3 サーナイト、ミライドン、ルギア他 (1~2)


※()はCL当日の対面するであろう予想対戦回数の最小値と最大値


当日のマッチアップの割合は下記のとおりです。


2,500人参加しているので少し運もあるため異なる個所もありますが遜色ないかと思います。



Ⅱ-➁ Tier考察


 私の環境考察は下記のとおりとなります。

Xで入賞デッキを取り纏めくださっているアカウントや優勝報告ポストなどから情報を収集し、直近の入賞報告などではリザードンが頭1つ飛びぬけたシェア率であり、次点でTier2にドラパルトライコポンなどがいるという結果になっていました。
 当日の環境でもリザードンはシェア率としてはTier1として君臨することはそのデッキパワーと安定感によって揺るぎないものと考えていましたので、次点でどのデッキが強い(多い)か考える必要があります。この1~2週間はリザードンに比較的有利が取れるドラパルトがきらめく結晶の登場により結果を残してきていました。またレジドラゴのデッキも研究が進み大会での入賞結果報告も増えてきた印象がありました。しかし、環境はそのシェア率の高さと安定感によってリザードン中心で回っていますので、そのリザードンに対して有利が取れ安定性が比較的高めのドラパルトは次点で多いと判断しました。この2デッキに対して十分に有利が取れるデッキを選択する必要があります。



Ⅲ.デッキ選択経緯

 今回は大会の1週間前にドラパルトを握ることを決めてデッキを練っていきました。その前は大空洞パルキアかリザードンで悩んでいました。

Ⅲ-① デッキ選択の考慮事項


1.CL東京の優先権獲得のため7-1が最低ライン
2.後攻でも一定の動きができ安定性が高い
3.環境上位のリザードンに対して有利が取れる


1.CL東京の優先権獲得のため7-1が最低ライン
 CL東京の優先出場権は7-1で獲得でき、8-0で1回戦不戦勝権を追加で獲得できますので、7-1できるデッキが必要となります。(CLよりきつい…)

2.後攻でも一定の動きができ安定性が高い
 CLと違って1敗しか許容できないため8回戦を戦い抜けるだけの安定感かつ、後攻でも一定の動きができるデッキが必要となります。ライコポンのような後攻からでもサイドを取れ、たね主体デッキであれば事故は少ないものの1ターン目でサイドを先行できないとその後のサイドテンポが不利に進んだり、後半のナンジャモなどの手札干渉からの復帰が難しいところもあります。そのため、後攻からサイドを取れたとしても、終盤でも安定してサイドを取れるようなデッキでなければ後攻で動けたとしても終盤で巻き返され負けるという可能性があります。

3.環境上位のリザードンに対して有利が取れる
 リザードンミラーに絶対的な自信があればリザードン以外の選択肢がないほど、このデッキは完成されており安定感が高いです。環境はリザードンを中心に回っているためこのデッキに対して有利が取れなければ8回戦戦い抜くことはできないと言っても過言ではありませんので、リザードンに有利が取れるデッキを選択する必要があります。

Ⅲ-➁ デッキ候補とデッキ選択理由


 デッキ候補が複数ありどれを使うか非常に迷っていました

◆デッキ候補

  1.パルキア     使用歴あり
  2.リザードン  使用歴あり
  3.レジドラゴ  使用歴あり
  4.ライコポン  使用歴なし
 ★5.ドラパルト  使用歴あり

★が今回のCLで使用したデッキ


ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイトより

 大空洞パルキアはゼロの大空洞やヨルノズク等の登場により、サーチ手段の拡充による安定性向上や火力が大幅に上がったことでリザードンをワンパンすることが可能となりました。
 私が調整していた大空洞パルキアはスピンロトムを4枚採用しており、1ターン目の安定感が大幅に増し先手を取っても後手と遜色ない動きができましたので最終候補まで残っていました。
 しかし、リザードンなどの大型ポケモンをワンパンするには結局相手にベンチを広げてもらう必要があり相手依存なところがあります。(リザードンをワンパンするには自分ベンチ8体と相手ベンチ6体必要になります。)
また、魅力的なのは先2ベンチ狙撃ですが、そこにパルキアVsterの特性「スターポータル」を使ってしまうと、ターンの返しにパルキアVsterに必要なエネルギーが枯渇し後続が欠けて巻き返されるという負けが多かったです。この欠点の2つを解決できなかったので見送りました。


ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイトより

 実際に使ってみるとヨノワールラインの登場により他の環境デッキと比べて安定感、火力が凄くサイドが先行されても巻き返しが可能でありリザードンミラーに自信があればこのデッキ以外の選択肢がなくなるほどのデッキです。
 ただ直近でドラパルトやレジドラゴなどが増えてきた印象があり今使うにしては少し環境が悪いと思い見送りました。(リザードンミラーが難しすぎて大型大会に持っていけない…)


ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイトより

 基本的に後手を取るためじゃんけんに左右されることがなくなり、たねデッキなので進化事故もなくデッキを掘りまくることで無理やりにでもデッキを回せる点や大型ポケモンもワンパンできる点は非常に優秀です。
 ただルールポケモン中心が故に2-2-2でサイドが進むとサイド差を埋めることができずにそのまま負けてしまうのが弱い点になります。また、終盤はこちら側が大型ポケモンをワンパンするためにエネルギーを吐ききっていることが多く、その状態でナンジャモなどの手札干渉を絡めてタケルライコが倒されるとその返しにオーリム博士の気迫を引きながら4~5エネルギーを盤面に用意する要求値が高く、他の環境デッキと異なり運の要素が相対的に高いため見送りました。


ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイトより

 直近の大会でも少しずつ優勝報告が目立ってきましたので回してみました。使ってみた感想としてはドロンチの特性「ていさつしれい」や新弾のカード「きらめく結晶」の登場により先2ファントムダイブの確率が上がりました。リザードンにもファントムダイブによって有利を取れるので候補としてデッキ調整を進めていきました。

 型としてはピジョットorネイティオのどっちが強いんだ論争があると思います。一度整理してみると‥
・ピジョット型
◆メリット
 ・毎ターン好きなカードをサーチ
 ・ファントムダイブに足りないカードを選んでサーチできる
 ・逃げエネルギー0

◆デメリット
 ・サイド2ポケモン
 ・ふじきなアメに依存しているためデヴォリューションに弱い
 ・ネイティオと異なり手貼を忘れるとファントムダイブを使えない

・ネイティオ型
◆メリット
 ・非ルール
 ・エネルギー加速
 ・エヴォリューションの進化先の増加

◆デメリット
 ・ネイティオの特性はベンチにしかつけれないため逃げる必要がある
 ・HP100しかなく進化元もHP50のためサマヨールやヨノワールの特性でサイドを取られてしまう
 ・ピジョットexのカードパワーと比較すると安定性は少し劣る

 ピジョット型は何といっても毎ターン好きなカードを持ってこれる安定感にあります。対して、ネイティオ型は手貼りしなくとも自身の特性「アカシックセンス」でエネルギー加速をすることで技を使える点が最大の強みです。

 私としてはドラパルトのシェア率増加によりデヴォリューションが使われる可能性が高くなっている点や先2ファントムダイブや後続も技が使える点を重視してネイティオ型にしました。またピジョット型では「ふしぎなアメ+ピジョットex」で好きなカードをサーチできますがの結局のところ先2ファントムダイブの要求値は変わらないのでネイティオ型でも十分だと考えてます。

  • デッキ選択理由

 上記にてピジョット型とネイティオ型のメリット、デメリットを記載しネイティオ型に落ち着きました。

ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイトより


  • 「ファントムダイブ」で環境トップのリザードンのポッポやヨマワルをベンチ狙撃できるとリザードンデッキの安定性と火力は大きく損なわれるため、そのまま押し切って勝つことができる。

  • 後攻で「エボリューション」から「ドロンチ」、「ネイティオ」へ進化することで後攻2ターン目に「ふしぎなアメ」や手貼り1回分をカバーして「ファントムダイブ」を使っていくことができ、後攻でも一定の動きができます。

  • ドロンチの特性「ていさつしれい」によるドロー加速やネイティオによる追加ドローによって、デッキ自体の安定性が向上し8回戦を戦い抜きやすくなっている。

  • ドラパルトというデッキは「ファントムダイブ」3回使えれば基本的に勝てるという点がわかりやすくて良く、ミラー対策ができれば8回戦勝ち抜けれる。

  • 「ファントムダイブ」によるダメカンのばらまきと「デヴォリューション」の相性が良く、状況に合わせてダメカンを調整し「デヴォリューション」を決めることで試合を有利に進めることが可能でサイドプランの候補が豊富。


Ⅳ.デッキレシピについて

 参考レシピについては一般的なネイティオ型のドラパルトを参考にしました。

当日使用のデッキレシピは下記になります。

デッキコード:xacc84-zWWnJ8-G4xcxY

Ⅳ-① カードの採用理由



マシマシラ


まずあまりドラパルトデッキでは主流ではないマシマシラの採用理由をご説明します。

役目としては従来のかがやくフーディンやルチャブルと近しいです。
環境を見るとやはりファントムダイブではあと1歩火力が足りません
例を挙げますと‥
・HP210 オーガポンex、キチキギスexなど
・HP70 ヒトカゲ、ドラメシヤ、ラルトスなど

これらを狩るためにダメカン操作系のカードが必要となります。

 ルチャブルはファントムダイブを使ったターンに気絶させれますが手札から出す必要がバトル場でスタートやなかよしポフィンやネストボールからベンチに出しても特性を使うことができず、少し使い勝手が悪いです。

 かがやくフーディンは場に居れば特性が使えます。この点は優秀です。
相手の場に残ったダメカンを操作することでサイドを取れますがファントムダイブの3回の合計780ダメージの内60を操作できるだけであり、新たにダメージを発生するのもではありません。また、逃げエネルギーが2と重くネイティオ型ではネイティオの特性「アカシックセンス」によってベンチにしかエネルギーがつけられないため逃がす必要が出てくるため、逃げエネルギー2というのは致命的です。

 その点マシマシラは自分の場から最大30ダメージを新たに相手の場に発生させることができ能動的にサイドをとれ、逃げエネ1と軽いです。
マシマシラの特性で回復することでデヴォリューションによる気絶も回避することもできます。ただネックなのは悪エネルギーが必要な点です。この点は実際に使ってみると中盤以降の大地の器によるサーチ先は1枚で十分なことが多く、その余りで悪エネルギーをサーチすることで無駄なく特性を使えました。

 更には最近台頭してきたドラパルトミラーに対して非常に強く相手のファントムダイブの返しで30+60でドロンチを倒すことができ、このプランの幅はマシマシラを採用することで初めてでき、かがやくフーディンやルチャブルではできません。

当日のマッチアップでマシマシラを採用したことで勝てた試合は2試合あります
その他はヒトカゲを狩ったりなどもあまりしたが印象が大きかった試合の完走を記載します。

・ルギア戦
ベンチ 水オーガポンex残HP10
バトル ルギアVster残HP200
マシマシラに悪エネルギーを手貼りし水オーガポンexを気絶、バトル場のルギアvsterをファントムダイブで気絶させてサイド4枚取りで勝ち

・ドラパルト(ピジョット)戦
相手のファントムダイブの返しにドロンチにマシマシラの特性で30、ファントムダイブで60でベンチと手負いのドラパルトexを気絶させ後続を無くして勝利(サーキュレーターも活躍しました)


ドラパルトライン 4-3-3


一般的な配分になります
 ドラメシヤはドラパルトを3回使いたい都合4枚採用する必要があります。

 ドロンチは安定性向上のために4枚採用にしてもいいとは思います。使用感としてもレベルボールがレギュレーション落ちしたことで、ハイパーボールでしかサーチできないため序盤は1体しか進化できなことがザラですので4枚あると安心できますが、そこは枠と相談です。

 ドラパルトは「ファントムダイブ」を3回使いたいため3枚は必要となりますが、そこは「すごいつりざお」や「夜のタンカ」で再利用することで補います。

ネイティオライン 2-2


上述のとおりピジョット型ではなくネイティオ型としているためです。
ベンチに1体いれば十分ですのでサイド落ちケアで2-2です。

マナフィ


言わずもがなレジドラゴやゲッコウガ系統の対策で必要です。

ロトムV


リザードンと異なり技を使うのに必要なパーツが多いデッキですので不足パーツを補う役割を担っています。

先行2ターン目に技を使うために必要なカードの比較
リザードン
・ふじきなアメ
・リザードンex
2枚のみです(入れ替え札はリザードンのエネルギーでカバーできます)

◆ドラパルト
パターンが複数ありますが最小枚数を記載します
・ふじきなアメ
・ドラパルトex
・エネルギー2種類(かがやく結晶でも可)
4枚です(エネルギーに関しては1ターン目に手貼が条件になります。)

比較すると最低限の必要枚数がリザードンとドラパルトでは異なります。
ドラパルト4枚>リザードン2枚

実際はドロンチの特性やネイティオによるドロー加速もありまので一概に比較するのは難しいものの単純な比較ですと必要枚数は2枚分異なっています。

そのためロトムVの重要性はリザードンよりかは重要かと思いますので、2枚採用でいいと思います。ただ私は後述するネオラントVを採用し、その枠をネオラントVへ譲りました。

ネオラントV


 ロトムVの2枚目の枠と悩みましたが、ネイティオ型は完全な縦引きデッキ(ピジョットのような確定サーチがない)なので欲しいカード欲しいタイミングでサーチができないのが個人的に好きではなく、ハイパーボール1枚でドラパルトの始動を補助してくれるのであればロトムVの枠を削ってもいいと判断しました。

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