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shingane

しなやかで折れにくいココロと頑強なカラダ。
日本刀みたいな構造が理想的ですね。

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心鉄
shingane : the soft steel used for the core of the Japanese blade
No.2,115
2020/02/20 – 051

日本刀の刃の部分の素材を「皮鉄(かわがね)」と呼びます。15回の折り返し鍛練を経た皮鉄は3万余もの積層構造をなし、「硬さ」と「粘り」という相反する性質を獲得するとともに、日本刀の美しい地肌を作り出します。
今日継承される作刀技術では、柔らかく折れにくい「心鉄(しんがね)」を、玉鋼を材料として鍛えた硬い「皮鉄」で包んだ複合構造が主流となっています。この複合構造を「造り込み」といい、鍛接の利く和鋼の性質を生かした工法といえます。
ただし、今日に継承されている作刀技術は主に江戸時代以降の新刀の作り方をにもとづくものです。古刀やそれ以前のものには造り込みによる構造を持たないものもあり、当時用いた鋼の純度が低く比較的柔らかかったため造り込みの必要がなかったことがその一因であるとする説もあります。

– 出雲國たたら風土記「鉄の道文化圏」より


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