オカルトヒーラーに性エネルギーを伝授されてクンダリーニ覚醒未遂した話①
あるオカルトヒーラーの治療院に通っていた時のはなし。
夫の死後一年半が経過したころ、わたしは右半身のあちこちが痛くて、右の肩は痺れるし、顔は右半分がダラリと垂れ下がり、特に右股関節が痛くて、ヨガしてもストレッチしてもどうにも治らなくて困っていた。
そんな時見つけたのがこの治療院だった。HPにはそのオカルトヒーラーがクンダリーニ覚醒した話が書かれていて、今思えばクッソ怪しいのだが、当時のわたしは目醒めとか一瞥体験が大好物のスピリチュアル初心者だったため、好奇心に胸躍らせてその治療院へと向かった。
そこは古びたビルの一室で、60代半ばの初老の男性が一人でやっていた。もっと若い男性なら私も警戒したと思うのだけど、初老であることと、とても小柄で見綺麗でどこか女性的な雰囲気をまとったそのおじいさんに私は警戒心を解いてしまった。
そこは2DKのマンション、入ってすぐのダイニングが待合室、その奥の部屋が施術室、襖を隔ててその横に和室があった。施術室にはベッドが置かれていて、カウンセリングをした後にそこにうつ伏せで横になるように言われた。そして背骨を中心に体全体にマッサージのようなものをしてくれた。そのオカルトヒーラーは、クライアントの悪い所に手を当てると、ゴホゴホと咳き込む。咳を通して悪いものを吸い取ってくれるという珍しいスタイルだった。
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うれしくて涙がでるよ