人は好きだけど怖いんです
吃音症と場面緘黙症の私は
人と関わることが好きなのですが
話せる相手でも、吃ると会話に嫌気がさして
話したいことがあるのに言えなくなります
そのストレスで、強制的に会話を終えてしまったり
適当な言葉で紡いで諦めてしまうことがあります
また、場面緘黙症なので
家に誰かが訪れてきても出ることができません
人と関わるのは好きなはずなのに
ドアの向こうにいる人が
どうしようもなく怖くなるのです
インターホンが鳴ると手が震え
冷や汗をかいてしまいます
そして緘動になってその場で固まってしまいます
"緘動"とは
筋肉が固まったように全く動けなくなります
頭では動かなきゃいけないことは理解してますが
緊張や恐怖でピクリとも動きません
1度動ければ解放されたように動けます
なので家に1人でいるとき
誰かがインターホンを押しても
出ることができません
緘動の他に激しい動悸もあり、強い恐怖を感じます
人の気配がなくなると動けるのですが
「また居留守してしまった」という
罪悪感に襲われます
次は出ようと思っても、同じことの繰り返しです
たまにドアをドンドン叩かれるのですが
とても怖いです
本当に申し訳ないと思っているのですが
これは当事者でないと分からないと思います
相手様の怒りをかうのはわかっているので
辛いのです
私だって居留守されたら嫌です
話は変わりますが
コンビニやスーパーでの買い物も同様に怖く思い
絶対に1人でお会計はできません
というか1人で外出するのはハードルが高すぎます
いい大人なのにお恥ずかしいことです
店員さんとの少しの会話も怖いし緊張するので
それを考えただけで「無理無理!」と
なってしまうのです
仮に声を出せたとしても
日頃から私は声が非常に小さいので
届かなかったり聞き直される可能性が高いです
被害妄想のようなものですが
それが本当に恐ろしく感じるのです
実際、話せる友達とカラオケにいった時
私は聞き専のつもりでしたが
友達がせっかくだからと勧めてくれて
マイクを持って歌いました
しかし、私の声が小さすぎてマイクが声を拾えず
歌っていない判定となってしまいました笑
当時は友達と笑っていましたが
少し傷つきました笑
自分では精一杯の声でも拾われなかったので。
それに友達と話している時でも
聞き直されることがあったので
自分の声の大きさには全く自信がないです
しかし、家族や親しい親戚との交流の際は
うるさい!!と怒られるほど声がデカイようです
本当に不思議です
またまた話は変わるのですが
場面緘黙症とは不思議なもので
"声を出せる場合があります"
それは普段話せる人と話すこと以外に
突然声をかけられ、その1度きりしか
関わらない人とは話せる可能性が高いです
私も高校生の頃、経験しました
学校の最寄り駅で電車を待っているとき
別の高校の制服を着た女の子に声をかけられました
「もう電車はきましたか?」
という旨だったと思います
いきなりでビックリしたのですが
「まだです」と返している自分がいました
その事実を理解するのに数秒を要しました
混乱する私を他所に、その女の子は
「ありがとうございます!」と笑顔で返してくれて
私の心はフワフワしていました
しかしいつでも声が出るわけではなく
歩いている時におば様に道を聞かれた時は
答えられませんでした
なので首をかしげてその場を凌いだ記憶があります
場面緘黙症はよくわからないものですね
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