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石油開発ってこんなにシステマティックなのか

こんにちは、ごりやんです。

今日は、「石油開発」についてお話ししていきます。


別に僕は石油関係の仕事をしているとかそういうわけではなくて、元々は「デジタルツイン」という技術が世の中でどのように使われているのかを調べていました。

「デジタルツイン」というのは簡単に言うと、シミュレーターですね。

実際の対象の特徴をできるだけ模擬したモデルを作って、色々な制御法や実施計画を立てるのにそのモデルを使う感じです。


「デジタルツイン」を使っている分野は色々とあったのですが、その中でも「石油開発」の事例が面白いなと思ったので、紹介します。

「石油開発」っていうと何となく、イスラム圏あたりを適当に掘れば石油出てくるのかなとか思っていたのですが、当然そんなことはなかったですね。


次の図は石油開発の工程とキャッシュフローを表しています。

石油1

石油開発では、Net Present Value(プロジェクトが生み出すキャッシュフローの現在価値の総和)を最大化するように開発をおこなうことになっています。

ここでいう開発とは、生産設備や生産井、圧入井の採掘などですね。

この計画をちゃんと決めるために、油田/ガス田のモデル化や貯留層のシミュレーションを行っています。

このシミュレータが結構面白いんですよね。

その地点から石油がちゃんとでるかどうかは掘ってみないとわかりません。そのため、シミュレータに使われるモデルは初めは非常に大雑把なものになっています。

しかし、探鉱、開発、生産と進むにつれて、井戸のデータや3次元の地下データ(振動により測定)、生産データが得られるため、それをモデルに反映させて、開発計画を定期的に修正することになっています。

実際には生産量の予測などにプラスして、水不足や圧力低下などのトラブルもシミュレーションにより予測できるようになっているようです。

まさに「デジタルツイン」の代表例だなと思いました。

今後は生産現場でも「デジタルツイン」が多用されるはずなので、モデルケースとして抑えておいてよさそうですね。


以上です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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それではまた明日。

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