ロジカルになれない僕が見つけた、ロジカルに考える方法
僕はロジカルに考えることがあまり得意ではありません。
「ロジカルシンキング」は新卒研修では必ず言及されるくらい、ビジネスパーソン一番の基礎能力。
議論も報連相も資料作成も、ロジカルに考えるからこそ生産的で効率よく行えます。
その重要性は理解しつつも、いざロジカルに物事を進めようとすると全然できなくて。
「根拠の粒度が揃っていない」
「そもそもそれってクライアントの課題なんだっけ?」
「結局次どんなアクションを取るのかわからない」
周りと比べても、こんなフィードバックをもらうことがとても多い新人でした。いろんな考えとかアイデアがぐるぐるしてしまって全然まとまらないんですよね。
ザ・できないやつ、みたいな評価だったんじゃないかなと思います。もちろん、徐々に改善はしてると思うんですけど。
なんか知らんが褒められた
からい評価を受け続けてたわけですが、唯一評価された経験がありました。
所属している広告事業部では、営業とかコンサルとか関係なくクリエイティブアイデアを出し合う練習会みたいなのをたまーにやってます。
商材とシチュエーションを想定して、どんな広告を作ったらよいかっていうのを、コンセプト×クリエイティブイメージを10個ずつくらい持ち寄って発表します。
アテンションできることも大事なんですが、なんでこのシーンでそのコピーとイメージなのかっていうことをロジカルに積み立てられてるかがとても重視されていました。
この会では、なぜか「意外な才能だなw」みたいな評価をいただけてました。
何が違かったのか
先に行っておくと、僕はロジカルじゃないとはいえ逆にアイデアフルな人間でもなく、突飛なアイデアはなかなか出せないほうです(本当にダメ人間です)。
さて、この時のテーマは「電子新聞」。
馴染みはあるものの、広告クリエイティブ制作の経験はなく、女性とネコの画像がクリックされやすいにするくらいの知識しかありませんでした。
何から考えればいいかわからなすぎたので、
「とりあえず、どういう人が電子新聞読んでくれそうか書き出してみよう」
と思って30個くらい人物像を一旦書き出してみました。
これがとても良かった。
↑その時の実際のメモ
青が人物像で、その下の赤の文章がコンセプトちっくなものが書いてあります。
結論としては、コアコンセプトが先にあったため、誰に・どのように・なぜ・いくらで・いつ・何を伝えるのか、その外堀を埋めるようにきちんと論拠だてることができたのかなって思ってます。
「人物像」ごとに「考えの軸」ができたのが良かった
これがいわゆるフレームワークとは少し違う気がします。
ロジックツリーとか、3Cとか対比構造とかは知っているんですが、それをどの切り口で利用すればよいのか?っていうのはまた違う話なわけで。
「コンセプト」≒「方向性」が決まっているから、あとは料理に必要な具材を用意すれば良い、という形で他に考えなければならないこと・やらなければならないことが明確になったんだと思います。
たぶんロジカルな人なら自然とできている、"まず大局観を描く", "目的から逆算して考える要素を洗い出す"って、今回クリエイティブ発表会でやったことを抽象化させると同じy。
「ロジカルに考える下準備」⇒「考えのコンセプトを決める」って自分の中で腑に落ちた話でした。
おまけ
「自分は全く論理的に考えられないわけじゃない」ってポジティブにとらえられるようになったことが、一番良かった影響かもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?