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ぼんやりと生きている

吉祥寺GORILLAという劇団を主宰している平井隆也と申します。先月に公演中止に関することで望んでいない形で少しだけ有名になりました。

公演中止の経緯については以下のリンクをご覧ください。
公演中止の経緯について | 吉祥寺GORILLA (kichijojigorilla.wixsite.com)

もう公演を中止にしてから一か月以上が経ちます。あっという間だ、まだそれぐらいか、どちらの感覚もあります。座組のメンバーはそれぞれ次の稽古、本番と前を向いて進んでいます。私も次のスタッフ現場に合流するかしないか、というタイミングではあるのですが、気持ちに区切りをつけられていません。次回公演の準備も始めていますし、来年担当するプロデュース公演の打ち合わせも参加しています。しかし、区切りがつかないのです。

なくなってしまった本番と出会えなかったお客様たちのことが、ぼんやりと頭によぎるのです。いつまでもそんなことをしてないで、前を向かないといけないのは分かるのですが、どこか疲れてしまったみたいです。


あなたが二カ月以上かけて多くの人と一緒にドミノを作っていたとします。そこで急に「片付けないと仲間が危ないかもしれない」と言われたらどうしますか。

私はすぐにドミノを片付けられませんでした。そこまで大人にはなれませんでした。そのドミノは二カ月以上かけて、皆で作ってきました。お金も時間もたくさんかかっています。そのドミノが倒れる瞬間を観るために遠くから来てくれる人もいます。決断には時間がかかりました。そして、私は泣きながらドミノを一つずつ箱に片付けました。皆に謝りながら。謝らなくていいよ、悪くないよと言われながら。悔しくて悔しくて仕方ありませんでした。あれほど悔しくて泣いたことはないと思います。


もともと私は心身ともに健康な人間ではありません。そんなところに今回の出来事は大きな影響を与えました。すぐに調子悪くなるし、謎に涙腺が緩くなるし、ぼんやりとしてしまうのです。お金はないのに体調も悪くて、仕事にも行けないというジレンマをずっと抱えています。周りの人の助けもあり、なんとか生きていくレベルではいます。

なんでそんな人間が演劇を続けているのでしょうか。自分でも明確な答えは見つかっていません。しかし、自分が作った作品を観て、誰かが笑ったり泣いたり、少しでも感情が動いていたら嬉しいなと思います。

うちの劇団は今年の9月と来年の6月に公演をやります。オーディションもするので、よければ参加してください。

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また、劇団支援企画の「フレフレきちごり」を実施中です。劇団へのご支援よろしくお願いいたします。

吉祥寺GORILLA | 吉祥寺・劇団・演劇 | 吉祥寺ゴリラ | 東京都武蔵野市 (kichijojigorilla.wixsite.com)


気持ちをまとめたら書くとか言いつつ、いまだにまとまらないので、中途半端な文章になってしまいました。読んでいただき、ありがとうございます。良ければ、劇団と私のTwitterとかチェックしてもらえたら嬉しいです。お仕事のご相談はお早めに。

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