とんでもなくえっちな夢を見た話

具体的な内容については言及しません。あまりにもえっちなので。

しかしながら、自分がこんなにもいやらしい人間だとは夢にも思っておりませんでした。それを夢をもって知るとは何とも皮肉な話です。

登場人物は私と有名なセクシー女優さん。

女性と縁のない私にとって、夢こそ私の欲望を解放できる唯一の場所であり、かつ願ってもないシチュエーションです。

しかし悲しいかな、私はその夢を堪能することができませんでした。

あまりにもえっちすぎたのです。

おそらく、私のもうそろそろ四半世紀となる人生におけるすべての経験、体験、動画、音声、画像その他よりえっちでした。

するとどうなるか。

驚いて飛び起きました。

あの夢のような状況を一瞬でも現実と錯誤してしまったばかりに、昨日までの人生との差に脳が混乱してしまったのです。

聞けば、人間は眠るとき、浅いレム睡眠と深いノンレム睡眠を繰り返しているそうです。人が夢を見るのはレム睡眠、つまり脳が半分起きている状態です。

非現実的な現状を無理に解釈しようと脳を働かせたばかりに、夢と消えてしまったわけです。

私が真に思慮深い人間であったならば、夢を夢として楽しむことができていたというのに。もったいない。

ご出演いただいた女優さんは既に引退されてしまいました。あのシチュエーションに似たビデオを探しましたが、ありませんでした。

あれを再現するにはもう、実際にやってもらうしかありません。ですが、誰かにあれを「やってくれ」と依頼する勇気は私にはありません。

ギリシア神話にはモルペウスやポベートール、パンタソスといった夢をつかさどる神々がいるそうです。
残念なことに、ギリシア神話への信仰はすでに失われてしまいました。今となっては神頼みすらできません。

であればせめて、あの夢をもう一度見たい。

それで私は満足するから。

春眠暁を覚えずとは言いますが、暁は必ずやってきます。

こんな朝なら来ないでほしかった。


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