【雑記】この感情に名前をつけれない
電車の中でイライラを隠そうともせずに立っている男がいた。彼は、極めて満員に近い電車において座れなかったことに怒りを感じているようだった。
僕はそれを、下からチラチラと見た。つまり僕は彼の前に座っており、彼は僕の前に立っていた。
彼は何度も舌打ちをし、僕を睨んだ。多分「俺が座りたいから、お前立てや」という感情がその視線には込められていたように思う。
でも、僕は絶対に立たない。僕にとって電車は、心行くまで読書を楽しむための場所だから。それを他人に邪魔されるいわれはない。勿論