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[Marketing]マウス操作のみの時代じゃない?今検討すべきADA対応とは

こんにちは。Webデザイナーのchanです。
本日はADAについてお話しします。

みなさんのコーポレートサイトやECサイトは、”障害”という定義に該当する方々にも適応した仕様になっていますか?

例えば視覚的に制限を持っている方はあなたのウェブサイトに訪れた際、その内容を理解し操作することが可能ですか?

今回弊社クライアント様が上記問題を解決したいとのことでご相談をいただき、その背景と弊社が行った対応方法をまとめてみました。
(全サイトに通用する方法ではないので、それぞれの仕様にあった対策を行ってください)

上記のことを考慮しなかったが故に、裁判ごとになるなんてこともあるため、この記事を参考にその必要性について一度検討してみていただけると幸いです。

◆視覚的制限のある方々にも対応したウェブサイトにする背景

みなさまは、ADAという言葉をご存知でしょうか。

”Americans with Disabilities Act” の略で、日本語に直訳すると ”障害を持つアメリカ人” と言うアメリカにある差別禁止法のうちの一つになります。

アメリカには主に、人種差別や性別差別、出身国や宗教による差別を禁止している法律がありますが、これらと同様に1990年に同国で成立したのがこの”Americans with Disabilities Act”。
(今後はADAと記載します。)

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これは、”障害”という定義に該当する方々への差別をなくし、雇用や公共サービスなど、”障害”という定義に該当しない人同様にアメリカ社会への参加を保障した法律になります。

そこで疑問となるこの”障害”の定義ですが、その人の一つまたはそれ以上の主要の身体的または精神的機能に制限がある、とされています。
※くわしくはこちら

これに該当する方々には雇用の際、”障害”に該当しない方々と同様に、応募する権利と面接を受ける権利、また採用されるチャンスや昇進のチャンスを持つ権利などが付与されました。

これにより、公共施設(レストランや映画館など)でのサービスもみんなと同様のサービスを受ける権利があり、”障害”に該当する人であるからといって受けるサービスに制限があってはならないのです。

上記のことから弊社クライアント様の依頼は、画面をみて操作する必要があるマウスを使用しないでも操作が可能なサイトにしたいということでした。

マウスは視力に制限のない方々にとっては当たり前に利用可能なツールですが、そうでない方々はマウスでなく、キーボードのみを使用してサイトに訪れたり操作したりします。

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未だ、世に出ているウェブサイトのほとんどはマウスを使用しなければ操作できないものばかりだとは思いますが、ADAの法律とその対策を行なっていないと、法律に準じて指摘されるということもありうるので、アメリカでサイトを運用・管理している方々は認知しておく必要があります。

◆対策と使用したプラグイン

依頼をいただいたクライアント様のサイトはWordpressで構築されており、また使っているテンプレートの仕様も考え何かそれに対応できるプラグインはないかと探してみたところ、以下のプラグインが評価が高くまた使用方法も簡単でしたのでご紹介します。

Accessibility by UserWay

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視覚的に制限のある方々のことを考慮したプラグインで、キーボードのみでの操作を可能にし、文字サイズを変更できたり画面の明るさや音声でサイトの内容を読み上げる設定にするなど、サイトに訪れたユーザーがこれらの設定を簡単に選択できるように開発されました。

またインストールしてから設定するまでもとても簡単でしたので、以下よりその方法をご紹介いたします。

◆プラグインをインストール・設定

wordpressのプラグインより”Accessibility by UserWay”を検索・インストールし、有効化します。

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その後左メニューの”設定”をクリックし、”UserWay”メニューをクリック。
以下画面に遷移したら、EmailアドレスやName、対象のサイトURLを入力しSave Changeボタンをクリックします。

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すると、サイト右上に人型アイコンが表示され、マウスやタブでクリックすると、様々なサポートメニューが表示されます。


もちろんこのメニューはマウスを使用せずとも、キーボードのみで移動・選択が可能です。

◆おまけ

いかがでしたでしょうか。

プラグインのインストールや設定は重いものではありませんでしたが、ADAの存在以降、より広範囲に使う方々のことを考える必要性が高くなりました。

今はまだ、ADA対応しているサイトは多くないかと思いますが、その法律が存在し続ける限り今後多くのサイトでその対応を求められることになるでしょう。

アメリカ向けのサイトリニューアルや新規構築をご検討中の方々は、ADA対応を検討してみてもいいかもしれません。


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