だから私は無知であり続けたい

どうも、ゴリ松千代です。


友人との会話の中で言われて「特に意識はしてこなかったが、確かにそうだ」と思った。私は自分の『知らない事』を出来るだけその場ですぐに調べるようにしている。答えや結論は当然の事、その理由や過程、起源や成り立ちなども。自分を大きく見せたいわけではない事は先に言っておくが、私に言わせればこれだけだとやや語弊がある。私は『知っている事』も改めて調べ直している。間違って覚えていたり、定義が変わる、情勢が変わる、意味に変遷がある、アップデートで仕様が変わった、などの様々な理由で情報が更新されていたりするからだ。正確不正確は温故知新のそれではないので、間違った(もしくは間違いになった)古い情報は上書きを繰り返さないといけない。大それた事を言ったが、もちろん知的好奇心の側面もある。というか、原動力がそれだ。子どもっぽいなと思う所は目を瞑ってそのまま読んで欲しい。

だが調べれば調べる程にこの世界、白か黒かなんて明確な線引きなどされていない事も多い。ダブルスタンダードかと思いきや両立出来る事など、かなり多くの事が曖昧に積み上がっている。そんな事もあるから例え一時的、断片的に答えを知ったとて、それを正義として振りかざす事は出来ないし、専門分野でない私が断罪するなど以ての他だ。と言ったものの、問答法としてのアイロニーを利用し、相対した人間の焦る姿を見て内心ほくそ笑む事はある。性格どうなってんだよ。

それはさておき、曖昧な世界ではあるものの調べる意味は必ずある。話のネタ(ここで言うネタとは会話の中心となる内容ではなく話す切っ掛けという意味であり、同レベルの身内と浅〜〜〜い知識で揶揄するという意味ではない)としてならもう少し軽食なノリでも良いが、それでも私は極力公的で正確で事実に基づいた知識を蓄えていく。ゲームにおいて強いボスを『倒す』、いやそもそも『挑む』のに最低限の装備やスキルが必要であるように、高度な情報を『理解』する、そしてそれ以前に『読む、聞く』という最低条件に達するためには必要な知識をあらかじめ備えておく必要が出てくるからだ。だからそのフルクシャを早くしまえよ。

ある程度その分野に精通している人が身近にいれば「これってどういう事?」と聞くのは噛み砕いて説明してもらうために全然ありだと思っているのだが、『答えが曖昧でもない、調べれば分かるような事』をわざわざ遠方からメッセージしてくる人はおててに持った『ネットに繋がっているそれ』が何なのか分かってないのだろうか?一応これに自答するなら、「言うて結局こういう人間は自分で調べた所で真偽不明の怪しい情報も丸ごと全部鵜呑みにしてしまうよな」と一旦は結論付けられる。自分のネットリテラシーの低さを自覚しているのなら賢明な判断だ。私は出来の悪い人間一人だけを正すような事に時間を割きたくないので、誰か他の甘い人に聞いて欲しい。

「忙しくて調べる時間がない」と大きな声で言い訳するような人はそもそも基礎知識が足りていないので、議論の場に立つ(怒りで声をあげる)資格がそもそもない。中途半端な知識で偏った思想を語るのは、無能な軍勢として数を利用されるか味方の足を引っ張るかの両極端な結果を招きかねない。

引用元:教示は銀、独語は金、黙る姿は金剛石

と前にも言ったが、「忙しい」「時間がない」が口癖な人間は当然聞く事も調べる事も諦めてくれて構わない。その薄くて軽いデータ量から放つ偉そうな語り口も同時に閉めておいてくれるならな。例を挙げれば「忙しくて暇がない!」=暗に無知を公言しているにも関わらず、上っ面だけなぞった誰かの𝕏をリポスト(当然コミュニティーノート付き)して「そう!私もこう思ってる!」と言わんばかりに知った風なそぶりで世の中に怒り散らすという矛盾無益極まりない有意義なお時間をお過ごしになっている自浄作用の無い方もいらっしゃいますので……。

昔、「馬鹿は声が大きい」と父が言っていた。一言でまとめるのはよろしくないが、長く生きるとこの言葉が煮物のように良くシみてくる。それでも私がここで声を荒げてしまったのは、ここが社会生活においての『せめてもの小声』であると自分に言い聞かせているからに他ならない。


(で、『アイロニー』や『フルクシャ』を調べたか、そしてそれがどう皮肉になっているのか自分で考えて導き出せたかという試金石の記事でもあったんだってよ)

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