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【#013】私を支えてくれる曲

 "Jupiter"という曲はご存知でしょうか。

この曲は組曲「惑星」の中の木星に歌詞をつけて、平原綾香さんが2004年に歌い、人気になったため聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

私にとって、この曲は人生の様々な局面で支えてくれた最も大切な曲の一つです。

自分の音楽感に影響を与え、仕事やプライベート、幸せな時もまた辛い時にも何度も聴いた曲。今でもほぼ毎日聴いているほどです。

Everyday〜という低音ボイスの歌い出し、何度聴いてもジーンときます。

出会い

 中学生の頃でした。どこかの有線でこの曲が流れているのを聴き、その時にジーンと衝撃が走ったことを今でも鮮明に覚えています。

心にダイレクトで届く感覚。

ただ、その時はメロディーしかわからず、歌名も歌手名も分かりませんでした。

これがきっかけで、誰が歌ってるのだろう?曲名は?を知るために、当時の音楽関係のテレビ番組はほぼ確認したと思います。

当時は携帯電話も持っていなかったので、今のようにすぐには調べられず、モヤモヤした日が続きました。

ただ、数日後に平原綾香さんのJupiterということを知り、それからは音楽番組はかかさずチェックし、ビデオ録画(時代を感じます笑)。また、初めて自分のお金でCDも買ったりしました。

不安定さ

 低音から高音までカバーする幅広い音域をもつ若手歌手として平原さんは当時紹介されていました。

しかし高音エリアになると、素人が言うのもなんですがこちらがドキドキするくらい、声が出るか出ないかという不安定な状態だったのを覚えています。高音の声が出たとしても絞りだしたような感じの時もありました。

音楽番組によって声の出し方を変えたり、試行錯誤をしているのかな?と感じることもしばしば。

ただ、この不安定さ、不完全さになぜか興味を惹かれました。プロ歌手なのにどこか親近感が湧いたのです。

歌うように吹く

 実は平原さんはただの歌手ではなく、サックスプレイヤーでもあります。このことを知ってさらに親近感が湧きました。

サビが始める直前に大きく息を吸う箇所があります。それもマイクに音が入るくらいの大きな音です。

サックスでいうブレス(息継ぎ)と同じで、彼女自身も曲を歌う時にサックスのテクニックを取り入れているそうなのです。

そこで、サックスを吹く際にJupiterの歌い方や歌い回しを取り入れてみたんです。歌うように吹く、滑らかに壮大なイメージをして。

自分の演奏にオリジナリティーを出すには?人を惹きつけるためにはどうしたら良いか?という問いに対してもこの曲が大きなヒントをくれました。

楽器を吹く際はイメージを持つことが大切で、音色や聴いている人への伝わり方が大きく変わってきます。

まとめ

 大切な曲を持っていると、それを聞くだけで心が平穏になり、様々な場面でこれからもずっと自分を後押ししてくれる存在となるはずです。

読んで頂きありがとうございました。

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