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ゼンゼロ:元ネタが曰く付きにされた 悲劇のゲーム ソウルハウンドⅢ

今回はちょっとした小話のようなものを。

最近話題のホヨバ新作:ゼンレスゾーンゼロ。
作品内でプレイ可能なゲームのひとつに「ソウルハウンドⅢ」というのが
あります。

レトロゲーが大好きな人とかなら知っているかもですが
元ネタは「ミスター・ドリラー」です。

とはいえ元ネタの方はここまで鬼畜仕様ではありません。
針山トラップやレーザートラップなんかは無かったと
記憶しています。

今回はその「ミスター・ドリラー」に関するお話。

このゲームが稼働していた当時、ゲームセンターでは
まだまだ対戦格闘ゲームが白熱していた時代でした。

覚えている範囲だとスト3や餓狼MOW等でしょうか。
他にもデッドオアアライブも稼働していたように思います。

格闘ゲーム以外だとビートマニア系やポップンミュージック
ギターフリークスやドラムマニア等の音ゲーもありましたね。
これらの一部は筐体同士の配線を繋げてのセッション機能も
ありました。

そんな時代に稼働し始めたミスター・ドリラーですが
人気の方はイマイチ。
他に比べるとあまり人気ではありませんでした。

ただ当然ながらそれだけなら「曰く付き」になんてなりません。

このゲームは「パズルボブル」と同じく言うなれば
「危険信号」扱いだった、という事です。

上にも書きましたが、当時は格闘ゲームや音ゲーが大人気。
しかしそれは「男性客が相手」の場合。

女性客にはあまりウケなかったのです。

しかし当時はどういうワケか、恋人同士でゲームセンターに来るという
余程の事がない限り明らかに相性悪いだろというのが
普通にありました。

今とは時代が違ったのです。

恋人同士で来店し、男性は格ゲーへ。
残された女性はといえばプレイしても景品ゲームくらい。
せいぜい1分程度。実際にはもっと短いですが。

しかし男性は格ゲーや音ゲーに夢中。
そこで女性に選ばれやすかったのが「パズルゲーム」系。

パズルゲームの特徴として「1コインでそこそこ時間が稼げる」
というのがあります。

とはいえ「プレイしたい」という気持ちが芽生えなければ
その1コインさえ気軽に出さないのが当時の女性客。

では何故選ばれたのか。

理由は単純。
「キャラがカワイイから」です。

どうせお金を出すなら楽しまなければ損。
楽しむ為の要素として見た目が重要。

見た目が可愛かったり綺麗だったりするゲームなら
なんとかお金を出せる、という事なのでしょう。

そして男性が格ゲーでボコられている中
女性は黙々とパズルゲーをプレイ。

一回だけならともかくそれが何日も続けばどうなるか。

そう、女性客が「プロか?」というくらいに上手くなるのです。

こうなったらもはやほぼアウト。

女性の興味は男性からゲームへ。

…普通、こうなる事くらい予測出来ると思うんですけどね。

要するに「破局へ導くゲーム」という濡れ衣もいいとこな
扱いをされるようになってしまっていたんです。
ゲームは何も悪くないのにね。

皆さんもそういった人がいるなら「程ほどに」しましょうね。



…ん?なんでそんな事知ってるかって?

当時、ゲームセンターのスタッフだったからですよ▼・ω・▼b

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