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みやすけの詩 マテリアルな夢に

遠く 煌めいている
蜃気楼の中で 揺れている
枯れた景色が 仄かな光を 翳して
深く息を吸う 流れに乗り
遠く煌めいている

マテリアルな夢に 掻き乱された
深層意識に 呑み込まれる
煌めく模様 波に揺れて 揺られて
その瞳 悲壮感に満ちた 幻
この世界を彩る 花々は 暗黙の了解

拡がる空 底無しの水面
無数の気泡が溢れる
擦れ違う手と手が 離別を恐れて
しがみつく 無数の手が 壊れないように

マテリアルな夢に乱される
この世界は 幻
まるで 夢のような 恋に溺れる
流した涙の数だけ 潰えてしまった
両手から零れ落ちる 水
まるで夢のような 恋情に満たされて

まるで 夢のような
夢のような 世界に

消えて行った 遥かな光を
追いかけて

マテリアルな夢に乱される
流した涙の数だけ 潰えてしまった
次々と壊れて行く
壊れて 壊れて 消えてしまう
この夢のような世界に 恋をした
心満たされて 恥ずかしくて

壊してしまう

何もかもが 卑猥な夢心地で
ぎこちなく いじらしい この生きている心地が

壊してしまえ

この夢のような世界に 堕とされた
何もかもが卑猥な 夢心地で
この 生きている心地さえも 見失うから
叶わない夢のような 恋をした
無尽の底へ 叩き堕とされて
この 夢のような世界に 恋をするため
この身体は産まれて来た

まるで夢のような
夢のような世界に

まるで 夢のような
夢のような世界へ

壊してしまえ

壊してしまえ

やがて 叶わない夢のような恋をして
この身体は産まれて来た


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